(2023年初夏:奄美大島での観察&採集旅行⓪)概要:奄美大島&加計呂麻島へ旅行に行ってきました~アマミシリケンイモリと熱帯産のコオロギと癒しを求めて5泊6日の旅へ~

昨日まで、奄美大島へ「アマミシリケンイモリ(綺麗な柄の子を繁殖させたい!)」と「熱帯産のコオロギ(養殖したい!)」と「癒し(これが一番大事!!)」を求めて5泊6日の旅へ行ってきました。

コオロギは初日に公園で「タイワンエンマコオロギ」っぽい子や「ネッタイオカメコオロギ」っぽい子を捕獲。翌日は、加計呂麻島へアマミシリケンイモリを探しに行き、島中をレンタカーで走り回って……なかなか居そうでいなくて……諦めていた時に、やっと発見して「おおおおおっ!!」と感動するような体験などもしてきました。

今回の奄美生き物観察&採集旅行については、時間がある時に詳しくレポートにまとめたいと考えています。『10年後も20年後も200年後でさえも素敵な自然を残す』ために、奄美大島や加計呂麻島の魅力を、少しでもお伝えできたら良いなぁと私は考えています。

今回は、簡単な概要と報告+「奄美の生物を採集することへの私の回答(理念)」です♪

 

奄美の生き物採集と規制について

奄美の人にとっては、私のような存在は「島の宝を持ち出す悪い人間」なのかな……とも時々思います。

しかし、完全に禁止される前にこそ、「ペット用として流通する分くらいは、愛好家が繁殖させてまかなえるようにしたい」と私は考えています。現状では、上下の画像のチラシのように「研究機関や水族館ではない私のような愛好家でも『規制と法律を守れば』島からの持ち出しが違法ではない」のですが、正直、年々規制が強くなっています。

しかし今なら、まだ「採集して→繁殖させて→ブリード個体を殖やして販売することの目途をつける」ことが可能です。

恐らく、何もしないと10年後にはイボイモリのように、多くの生物が一般の飼育は不可になる可能性が大いにあります。それは、日本の生物を愛する全ての人間と今から産まれてくる未来の子ども達にとって、計り知れないほど大きな損失です。

「日本のイボイモリかっこいい!!――でも、一般人は合法的に飼育することがほぼできない」

そんな前例は、もう作りたくありません。

適切な繁殖をすることで「保護と研究」と「趣味とペット飼育」と「子どもと大人のワクワク感」を全て実現できるのが『ブリード個体』と『自然に配慮した適切な採集個体(養殖で血が濃くなりすぎるのを防ぐ。少量を厳選して採集し、新しい血を入れること)』だと私は考えています。

↑の規制や保護区、法律などを遵守しつつ、生息地に自分で足を運び、自分の目で生き物の行動を観察し、食べている餌や周囲の植物を知り、温度や湿度などを体と手足で感じて、自分の手で生き物を採集することで――生き物にとって快適な環境を作ること(=繁殖へのチャレンジ)につながるかなと私は考えています。

シリケンイモリを含めた奄美の生物が、10年後も20年後も200年後でさえも『養殖した個体なら、一般家庭で普通に飼育できる未来』を残すために、愛好家の一人として、私は私ができることをしたいなと考えています。イボイモリやイシカワガエルなどのように、魅力的な生き物が「動物園や水族館でしか飼育することが出来ない」というのは、本当に寂しくて残念だと思いませんか?

乱獲しないように配慮しつつ、合法的に捕獲し、合法的に増やした個体で「ペットとして流通する分はまかなえる未来」をつくるため、私は「現地での観察&写真撮影→合法の場所で厳選して採集(違法の場所や保護区では観察&写真撮影で記録を作る)→トリートメント→飼育と繁殖→次世代の繁殖へのチャレンジ」という活動をして行きたいと考えています。

そのため、↓のように「顔と名前と住所と電話番号を公開して」この記事を書いています。生き物好きな方との交流が大好きなので、鹿児島本土でも奄美大島などでも、見かけたら気軽に話しかけて下さいませ♪

私は、小さなころから生き物と自然が好きで。鹿児島の水辺と椎葉村や熊本の渓流、そして奄美大島の別世界な自然に魅せられて。

この体験や感動やワクワクを、10年後も20年後、そして200年後にも残したい!

――と思う。

だからこそ、私は「商業ベースでの繁殖(生き物のブリード)」にこだわります。

私自身もNPOの理事として、様々なボランティア活動や自然の保護活動、生き物の観察会などに日々参加して感じているのですが、生き物を保護することは「ボランティア」や「善意」だけでは、完全にはまかなえない部分があります。

どうしても、「人の手」や「活動資金」が必要になります。

その上で、ペット業界に関わっている私は「希少種の繁殖を商業ベースにのせること」で「野生種を交通費を掛けて採らなくても、魅力的なブリード個体が手に入る未来」を作りたいと考えています。

例えば、アマミシリケンイモリは色々な表現の個体がいます。背中まで真っ赤だったり、オレンジだったり。金箔がうっすらと乗った個体だったり、赤いラインが3本入る個体だったり。オリーブ色の綺麗な個体も居たりします。

野生の中だからこそ生まれる、雨の日に道路を横断して交流する「1瞬のまたたき♂」×「1瞬のまたたき♀」を繁殖させることで、商業ベースでも通用するブリード個体を目指していきます。

……話が長くなりますね、まとめると――

 

私は、生き物と自然が大好きだ!!! 今なら、まだ間に合うッ!!

 

――という話です。

 

自然保護には色々な考え方や切り口が有りますし、アプローチの方法も色々あります。法律という線引きは明確にありますが、その線の内側は「どれが明確な正解かは人によって判断が分かれる」のが正直なところだと思います。

なので「私はこのような理念と考え方で、日本の豊かな環境を後世に繋ぎたいと考えています」という決意表明をさせて頂きました。

 

奄美大島&加計呂麻島の生物観察&厳選採集の概要

今回の観察旅行では、5泊6日で次のような日程をすごしました。

★1日目:鹿児島市~古仁屋へ
・コオロギ探し&採集
・トカゲ観察

★2日目:朝~夕方まで加計呂麻島へ
・加計呂麻島のイモリを求めて探検&厳選採集
・夜に生き物ナイトツアー

★3日目:古仁屋港での魚釣りと岩場の生物観察
・古仁屋港で魚釣り
・砂浜の途中の岩場で磯の生物観察

★4日目:奄美大島のイモリポイントめぐり①
・奄美大島でイモリ探し&厳選採集
(自然保護区などでは観察&写真撮影のみ)

★5日目:奄美大島のイモリポイントめぐり②
・奄美大島でイモリ探し&厳選採集
(自然保護区などでは観察&写真撮影のみ)
・マテリアの滝で癒される
(自然保護区内なので当然観察&写真撮影のみ)

★6日目:帰宅準備と物産館で植物購入
・帰宅準備
・空港に向かうまでの物産館で植物を購入
(購入した植物のみ手荷物で持ち帰りが可能とのこと)

――以上のような日程でしたので、報告レポートをまとめるのはちょっと時間をください(笑)

でも、今回も素敵な発見や出会いがたくさんありました。ぜひぜひ、次回の記事をお楽しみに♪