(初回の記事にある「理念」を未読の方は、下の文章をお読みください。)
※奄美の生物観察&採集に対する、私の考え方や理念は下のリンクをお読み下さい。私は、まだ今ならぎりぎり、「希少種を繁殖させる&採集のマナーを守り配慮する」ことで日本の宝を守ることが出来ると考えています。200年後も水槽で奄美の生物種を飼育できるように、徳留アクア工房はブリードという形で貢献したいと考えています。
鹿児島空港~奄美空港~古仁屋(加計呂麻島へのフェリー発着港がある)へ
前回の2022年12月の奄美大島アマミシリケンイモリ観察&採集旅行から約半年。
楽しみにしていた奄美旅行が始まりました。何だか日々、仕事に追われてあっという間に過ぎている気がしていましたが――そう、気付くと2023年も約半分が過ぎているのです。年々、時間の流れは速くなると言いますが、ちょっと怖い気もします。
……とか考えながら、飛行場からパシャリ。スカイマークさんで移動します♪
イモリポイント①でイモリとコオロギをチェック
無事に空港につき、レンタカーを借りて古仁屋港に向かいます。
奄美の「クロウサギレンタカー」さんで今回レンタカーを借りたのですが、クロウサギレンタカーさんは「古仁屋港で乗り捨てが出来る&ガソリン代込みの料金」なので、今回利用させて頂きました。接客も丁寧で、また次回もぜひぜひ使いたい素敵なお店でしたので、奄美空港~古仁屋港の移動を考えている方は、ぜひご利用下さい♪(今回は軽自動車6時間で、ガソリン代込みで3700円程でした)
――ということで、毎回定番になっているイモリポイント①をチェック。
川の方は、ちょっと下りられなさそう。排水溝の方も、↓のように草で覆われています……otz
川沿いでは、コオロギを探すものの……暑すぎて見つからない。でも、玉虫の仲間を見つけました。
ウバタマムシの仲間のようです。松の枯れ木を幼虫は食べるとのこと。
アサガオ系の花もたくさん咲いています。ちなみに、↑の「モミジバヒルガオ」は農作物の深刻な害虫が付くことから、奄美大島からの持ち出しが禁止されています。その他の持ち出し禁止植物も、植物防疫所さんHPで「植物検疫ギャラリー(国内での移動規制)」というページで画像も見ることが出来ます。アサガオの仲間だけでなく、さつま芋や柑橘類もダメなので、奄美で植物を移動させる時には、天然記念物や条例で保護されている植物だけでなく「植物防疫所の規制種」にも注意しないといけません。
国道58号線をひたすら走ります♪
イモリポイント①をチェックした後は、国道58号線をひたすら走ります。空港~古仁屋港まで約2時間は移動に掛かりますが、安全運転です♪
途中、住用にある↓のマングローブ館で休憩です。
住用は、奄美大島でも南の端にあります。ここから古仁屋までは(私の感覚的には)30分程で移動できます。
マングローブ館の隣にある↓の展示施設は、火曜日は休館日とのことで入れず(笑)でも、月桃が綺麗に花をさかせていました。
綺麗な花です♪
住用のマングローブ林で写真を撮ります♪
奄美大島にきたら、マングローブ林は遠くからでもぜひ見ておきたいです。――ということで、私も写真をパチリ。
でも、この写真を撮影した場所の近くに生えていた、オオタニワタリも気になりました(笑)オオタニワタリ、格好良いんですよね。
(奄美大島にはオオタニワタリとシマオオタニワタリの2種が自生しています。見分け方は「胞子嚢の範囲」で判断します。シマはオオタニワタリの半分しか胞子嚢が入りません。オオタニワタリは葉の裏面の広い範囲に胞子嚢が入ります)
こういう、溝や山水も気になるのは……「生き物探し」の病気かもしれません(笑)
↓のような植物もきになります。鹿児島県本土でいう「葛」も奄美大島には生えているのですが、こちらのつるも元気いっぱい。マメ科っぽい葉っぱをしていますね。
そうそう、余談ですが「奄美大島のモダマは天然記念物」ですが「(2023年6月現在)沖縄県のモダマは通販で購入可能」みたいですね。……耐寒性が気になりますが、自宅の庭でモダマの盆栽とか作れたら(藤の花の盆栽みたいで)かっこいいかもなぁ、と考えてしまいました。
途中、某場所にてコオロギ探し――をしていたら、トカゲ発見!
マングローブ林から古仁屋方面に走り、某場所にて今回ガイドをしてくれる知人と合流します。合流場所で待っている間に、コオロギ探しをしていたら……おお、タイワンエンマコオロギがいる(笑)
イモリポイント①であれだけ探していなかったのに、こっちにはめっちゃいました!! そして――草の茂みで素早く動くトカゲも発見! 規制種のバーバートカゲの外見では無いので、捕獲して写真を撮影します♪
グーグル先生でしらべたら、「ヘリグロヒメトカゲ」という種類のようです。普通のニホントカゲよりも手足が短くて、なんか可愛い雰囲気。
知人に見せるためにクーラーボックスで確保しておきます♪(その後、合流した知人も「ここにいるのは知らなかった!」と喜んで写真を撮っていました)
古仁屋港に移動。レンタカーを返却します♪
知人と合流してから、レンタカーを返した後の移動の足を確保。レンタカーを返却します♪
古仁屋港の写真をパチリ。
港の岸壁から海中が綺麗に見えます!! スズメダイ系の魚が泳いでいるのも確認できました。
まとめ:初夏の奄美大島は「生物の気配が濃くなっている」のを初日から感じました♪
初日の移動の合間でさえ、12月よりも「濃い動植物の気配」を感じられました。植物の緑の濃さ、昆虫の数の多さ、トカゲや魚の観察などなど。
5泊6日の1日目から、期待の高まる時間を過ごすことができました♪ 奄美大島の生物観察&採集旅行のレポートは、2日目の記事に続きます。
また、お時間のある時に、見てみて下さいませ♪
(余談)奄美大島のアダンの実について。アダンの花も綺麗です♪
↑アダンの実。↓はアダンの花です。こんな花なのだと知らなかったので、感動しました。ミツバチがたくさん訪れ、花粉を運んでいるようでした。