鹿児島県北部地域:アカハライモリの採集日記(2023年3月後半~)

2023年はいつもの年に比べて、気温が上がるのが早いようです。桜の開花や満開も、いつもより2週間程早かったです。

鹿児島県のアカハライモリ達の繁殖期(水辺にたくさん集まるシーズン)は例年では4月後半~ゴールデンウィーク頃までなのですが、もしかしたらと思って3月末の最終週にイモリのポイントを巡ってみました。

すると、冬眠から目覚めた子達が水辺に集まっておりました。――ということで、今回は2023年春の鹿児島県北部地域のアカハライモリの採集と観察の記録です。

 

採集場所(がっつり採集!)

採集場所は、鹿児島県北部――鹿児島市~薩摩川内市に抜ける途中にある場所です。

農業用水と山水が溜まる場所がポイントです。道路から少し下ります。

↑崖上から掬えるように、古い渓流竿を加工した網を持参します(笑)

↓のような流れのある水たまりに、イモリが集まっています♪

水量は少なかったですが、こんな感じでゲットできました!

 

観察場所(写真撮影)

今度は、場所を移動して別のポイントへ。こちらは、自然保護を意識して「観察メイン」で行動します!

森の中にあるせいか、水温が低いようでイモリの姿はまばらです。例年見かけるオタマジャクシもまだいない。でも↓のように少数いたイモリを捕まえて、写真を撮ることができました。

 

寄り道:桜の名所「いむた池」に寄ってきました♪

すぐ近くにいむた池があるので、桜を見に行ってきました。満開は通り過ぎて、散り始めていましたが……5月にはベッコウトンボの観察やつつじが綺麗なので、お勧めです♪

池には、カエルのオタマジャクシがたくさん泳いでいました(笑) 何カエルなのかな??

いむた池には、ブルーギルやブラックバス、雷魚が棲んでいるので、ある程度は捕食されているかと思いますが……本当にたくさんのオタマジャクシがいましたので、豊かな自然が残ってくれているのだなと少し嬉しく感じました。

 

まとめ:2023年はイモリの冬眠明けが早いようです!

このような感じで、今年は1ヶ月も早く冬眠明けのアカハライモリの姿を見ることが出来ました。なお、今回採集した子達は自宅に持ち帰り、水槽で飼育するようにしました。

「アマミシリケンイモリ」の販売と飼育をしているのに、「アカハライモリ」の飼育をしていないのも恥ずかしい話なので……。(5年以上前に、アカハライモリの色彩変異個体の繁殖にどっぷりハマっていましたが、繁殖と幼生の管理に疲れて中断したままでした)

ちなみに、今、私の家には「アマミシリケンイモリ」「アカハライモリ」「オキナワシリケンイモリ」「マダライモリ」「ミナミイボイモリ」が飼育されています。いずれも、繁殖と選別交配を視野に入れた子達です。

ブリードしたイモリ達を商業ベースで流通できるように、工夫と努力をしていきたいと思います♪

それでは、また次回の記事でお会いできるのを楽しみにしております!!