(2023年初夏:奄美大島での観察&採集旅行⑤)4日目&5日目:イモリの観察&お気に入り個体の採集♪~もちろん、法律は厳守です!!~

※2023/7/3に記事集成。「4日目→4日目&5日目」としました。2日連続での観察&採集だったため、写真の区分けを間違えて4日目だけと表記してしまいましたが、正確には2日間の写真でした。

(初回の記事にある「理念」を未読の方は、下の文章をお読みください。)

※奄美の生物観察&採集に対する、私の考え方や理念は下のリンクをお読み下さい。私は、まだ今ならぎりぎり、「希少種を繁殖させる&採集のマナーを守り配慮する」ことで日本の宝を守ることが出来ると考えています。200年後も水槽で奄美の生物種を飼育できるように、徳留アクア工房はブリードという形で貢献したいと考えています。

(2023年初夏:奄美大島での観察&採集旅行⓪)概要:奄美大島&加計呂麻島へ旅行に行ってきました~アマミシリケンイモリと熱帯産のコオロギと癒しを求めて5泊6日の旅へ~
昨日まで、奄美大島へ「アマミシリケンイモリ(綺麗な柄の子を繁殖させたい!)」と「熱帯産のコオロギ(養殖したい!)」と「癒し(これが一番大事!!)」を求めて5泊6日の旅へ行ってきました。 コオロギは初日に公園で「タイワンエンマコオロギ」っぽい...

 

↓ここから、奄美大島でのアマミシリケンイモリ観察&採集の様子です♪

奄美大島での生物観察&採集旅行の4日目&5日目。この2日間は、奄美大島でアマミシリケンイモリの観察と採集+観光スポット巡りをしました。

当日のルートに従って写真を載せると、おおよその生息地やポイントが分かってしまいますので、観察や採集時に撮影した写真の一部をランダム(2日間の写真を混ぜこぜにして)に掲載します。

撮影した全部の生息地の写真は、今後制作する「奄美大島と加計呂麻島のアマミシリケンイモリの観察と繁殖の図鑑(仮称:電子書籍で出版予定)」にて紹介したいと思います♪

――ということで、↓に撮影した写真を紹介したいと思います!!

基本的に、「①山水などの流れこみがある②水たまりのように流れがとても緩やか」な場所を好むようです。また、そのような場所ではオタマジャクシや小エビもたくさん生息しているので、それを餌にしているようです。

↓のような、林道の中の水たまりにも何匹か集まっています♪

側溝だけでも、かなりの数が観察できます。場所にもよりますが、50匹に1匹くらいの割合で比較的きれいな個体が見られます。

なお、見るからに綺麗な個体は100匹に1匹とか300匹に1匹とかの確立になるでしょうか。今回も500~800匹はイモリを観察したと思うのですが、気に入って採集した個体は限られています(笑)

例えば↓だけでも、200~300匹は良そうな場所。ハブちゃんも良そうな場所ですが(笑)

アマミシリケンイモリは、いる場所では結構、何匹も固まって生息している印象です。ほとんどが真っ黒な子達ですが、その中に「きらりと光る個体」が混ざっています♪

時々、雨上がりなどに道の真ん中を歩いていることもあるので、車を運転する時には気をつけてあげて下さい。奄美大島中にアマミシリケンイモリは棲息していますので。

 

島内の公園や親水公園などでも、イモリを見ることができます(もちろん採集禁止ですが、観察はOK)

親水公園でイモリ観察。やましいことはしていませんが、公園内に防犯カメラが何個も設置されていたのはちょっとびっくり。私の姿もばっちり写っていることと思います(笑)

↓雨上がりには、水辺の周辺を歩いている姿をたびたび見かけます♪

奄美大島の観光もしてきました♪

巨大なオオタニワタリ(何十年物??)が広がる光景は、感動します!

前回のスポットで、前回と同じ格好で撮影(笑)

色々な林道にも、安全運転で入りました。ちなみに、一部の林道には盗掘や密漁対策の監視カメラがあるので、違法な採集は厳に慎むことが大切です。

例えば……国立公園内にもいろいろな区分がありますが、湯湾岳周辺は特別保護区なので絶対に採集してはいけない場所です。

そして、テンション上がってポーズをとるおじさんが1名(笑)

その他、奄美大島で4日目に見られた生き物など

アマミノクロウサギの糞だけ発見(笑) ハブに襲われても逃げられるように、アマミノクロウサギは「見通しの良い開けた場所」でトイレをします。

親水公園の遊歩道にも。昼間ですが、遊歩道でヤマシギが歩いている姿を見ることが出来ました。

ヤスデもカラフルです。ちょっとグロテスクですが、かっこよくもあります。

アオカナヘビちゃんも発見! かっこいいです!!

親水公園では、小さくて真っ赤なトンボなど、色々な水棲昆虫も観察できました。

林道の真ん中で、キノボリトカゲちゃんのオスと思われる子を捕獲。ちいさなイグアナみたいでかっこよく、個人が飼育することもできるので、この子は私の家にお持ち帰り。

↓餌食いも良好で、メスと思われる個体(ガイドしてくれた知人が後日捕まえておくってくれました)と元気に過ごしています♪ 今後、「奄美大島産キノボリトカゲ」として、繁殖していきたいと考えています。(今のところ、動物取扱業の免許を持っていないため販売はできませんが、数年以内に取得できるようにしたいなと考えています)

なお、時間や気分でキノボリトカゲちゃんは体色を変化させます。全身緑~半分緑&茶色~全身茶色まで。見ていて飽きません♪

↓のような希少な植物や蘭も奄美大島では見られます。もちろんしても良いのは写真撮影だけです♪

まとめ:奄美大島アマミシリケンイモリ観察&採集4日目も無事に終了♪

これにて、4日目のアマミシリケンイモリ観察&採集のレポートは終了です。

なお、奄美大島でレンタカーを借りると「林道に入ってはいけません」「脱輪や故障したら補償が高額になります」と言われます。正直、ガイド無しで安易な気持ちで林道に入るのはハブがいたりして危険でもあります。必ず、地元の人かガイドが出来る方の同行をお願いした方が良いです。

私も、今回の旅行でも奄美の知人にガイドをお願いしました。安全第一で、法律とマナーと自然へのルールを守って行動することが生き物との付き合いでは大切ですから。

また――
「アマミノクロウサギが車にひかれていた」
「トカゲやネズミ、カエルが車にひかれていた」
――という状態を知人も私も目にしています。そして、林道でひかれた子達は「カラスが食べる」ため、ロードキルされたことが目立たないことも多いです。

「林道を通る時には、ゆっくりと安全運転&生き物がいたらどかす」くらいの心構えがちょうど良いかなと思います。

 

観光と自然と人間の営みが、バランスよく今後も持続していけるように、奄美を訪れる1人1人が意識していけたらと思います。今回の記事を読んで奄美に行きたくなった方も、「奄美の道路脇には多くの小動物がいること」を意識してもらえたら嬉しいです。そして、豊かな自然について知ることで、自然を大切にする気持ちを1人でも多くの方に持ってもらえたら嬉しいです。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう♪