コイツ、滑空するぞ!?――という「クーリートビヤモリ(パラシュートゲッコー)」さんを入手しました♪+爬虫類販売のアレコレ

この度、前々から欲しかった「滑空するヤモリ」の、クーリートビヤモリ(パラシュートゲッコー)を2匹入手しました。水かきのある手足とギザギザのしっぽが可愛いヤモリちゃんです。

↓ミニチュアの怪獣みたいな姿をしていると感じませんか? このギザギザの尻尾が魅力的です(笑)

昨年5月頃に、熊本であった爬虫類イベントで一目惚れしたものの「飼育器材の準備や知識が無いのに、一目惚れで購入するのはダメだッ!!」と断念していたヤモリちゃん。でも、今回2023年2月に鹿児島市東開町にある「キタヤマ東開店」さんで爬虫類イベントが開催され、その場にいたので購入させて頂きました。

今回の記事では、そんなクーリートビヤモリちゃん+爬虫類販売のアレコレ(真面目な話)について紹介したいと思います。

 

爬虫類イベントでは、お惣菜のパッケージみたいな容器に入って販売されています(もちろん生体の健康に配慮して売られていますよ♪)

爬虫類即売会などのイベントでは、大きな飼育ケージやガラス容器を持ち運ぶことができないため、お惣菜のパッケージを頑丈にした容器などに生体を入れて売っています。多くの生体や種類の違う生体を1つのケージに入れると、ケンカをしたり、噛み合いをしたり、販売時の脱走の原因にもなりますから。

↓のように、保湿効果がある足場も一緒にいれて、なるべく生体の負担にならないように配慮もされています。会場もエアコンで温度管理がされていることが基本です。

なお、この販売方法を見慣れない方は「狭い容器に入れて大丈夫なのかな?」と多少、感じるかと思います。私も正直、初めての爬虫類イベントでは「この売り方、大丈夫なのかな?」と感じた人間でもあります。

しかし、自分で色々と学んで「爬虫類の特性や生態、基本的な習性などの情報」を知ることが出来た後には「それぞれの生き物に合わせた『虐待にならないように配慮をしつつ、購入者の負担も少ない販売方法=透明パックでの販売』なのだなぁ」と認識することができました。

そもそも、魚類や哺乳類、鳥類に比べると爬虫類や両生類は活発に動く種類は多くありません。代謝も低いため、温度と湿度に気をつければ、1週間餌を食べなくても健康でいられる(野生でもそのくらいの頻度で餌を捕獲している)種類もたくさんいます。

屋外でもじっとして獲物を待ち続ける種類なども多いため、(例外もありますが)爬虫類や両生類は体長+αの容器でも3日前後ならば充分健康に管理することができます。

むしろ生体の状態や種類を見極めて、どんな状況でも健康に管理する事が出来るのが『生き物を扱うプロ』の基本であり技術です。仕入れ時、店舗での販売時、輸送時、繁殖向けの容器で飼育する時など、状況に合わせつつも『生体を健康に維持して購入者さんの手元に届ける』のが基本であり、大原則でもあります。

 

もちろん、「狭い容器でずっと飼育する」のは虐待です。絶対にやってはいけません。そんな環境で飼育するなら、生体をお迎えしてはいけないです。

――と、前置きの段階で脱線してしまいましたね、話を元に戻しましょう♪

 

クーリートビヤモリちゃんの紹介(パラシュートゲッコーとも呼ばれます)

クーリートビヤモリは「飛ぶやもり」ということで、手足や尻尾と脇腹に水かきやひだひだがあるヤモリちゃんです。インドネシアなどの東南アジアに棲んでおり、熱帯雨林などの木々を滑空して移動することもあるようです。

↑↓尻尾もギザギザして格好良いです♪(タコの足みたいだな……と思ったのは、ここだけの秘密です。ジュルリ……笑)

↓Lサイズのヨーロッパイエコオロギを一口で捕食できる、ニホンヤモリと比べると二周りくらい大きなヤモリちゃんでもあります。

 

クーリートビヤモリの擬態能力

インドネシアなどの森林の中に棲んでいるヤモリのため、かなり擬態能力が高いです。↓の中に、クーリートビヤモリちゃんが1匹います。ぜひ、探してみて下さい(笑)

↑写真の中央に、堂々と存在しているのですが、なかなか気づきにくいですよね。

↓葉っぱの間とかも、大好きな場所みたいです♪

 

クーリートビヤモリの雌雄判別

↓我が家のクーリートビヤモリちゃんは2匹とも雌でした。雄には、ニホンヤモリと同様に「たまたま(のような膨らみ)」が尻尾の付け根についていますので(笑)

 

爬虫類の野生個体(WC)の寄生虫対策

爬虫類や両生類など、野生から採集された子達には多かれ少なかれ寄生虫が付いています。実際、今回のクーリートビヤモリちゃんも「真っ赤な粉ダニ」がくっついていました(笑)

とは言え、元気に餌を食べている状態でしたら、寄生虫で死ぬようなことはほぼ有りません。拒食したり、病気になったりして体力が落ちると寄生虫の悪影響も出てきますが――個体が元気なうちは「寄生虫では死なない」と認識しても大丈夫なくらいです。

 

なお、我が家にお迎えしたクーリートビヤモリちゃんは、市販の爬虫類用のダニ避けスプレーで対処が出来るので、↓のような仮ケージで今は療養中です。

3Lサイズのプラケースで雌2匹を管理しています。ちょっと狭いですが……ダニが落ちるまでは、こちらの容器で湿度と温度管理をします♪

パネルヒーターで25度前後をキープし、毎日朝晩に霧吹きで壁面に水滴を作ります(水分補給として、ヤモリが水滴を舐めます)。2匹とも活餌のコオロギをバリバリ食べているので、心配はなさそうです。

↓写真写りが悪いですが、水滴をなめている様子。舌でペロリとしています。

(余談:野生個体は餌を食べない子もいたりします……otz)

クーリートビヤモリちゃん、野生個体は餌を食べない(=警戒心? 輸入の移動で弱っている?)ことも有るようです。購入時には、元気に餌を食べている子や壁に上っている子を確認してから購入したら安心です♪

 

まとめ:徳留アクア工房ではヤモリの繁殖にもチャレンジしたいと思います(販売は、爬虫類販売の免許を持っていないので、将来的に販売できれば……となりますが)

ということで。ここまで、新しく購入したクーリートビヤモリちゃんの様子について紹介してきました。トビヤモリの仲間は「パラシュートゲッコー」という分類で2~3種類が日本には輸入されてくるようですが、いずれも水かきのような膜がある手足やギザギザの尻尾が可愛い子達です。

飼育方法は様々なHPや飼育書で紹介されていますので今回は省略しますが、ニホンヤモリとほぼ同じ飼育方法で繁殖まで楽しむことができる(但し、冬場のヒーターは必須)生き物なので、ぜひ皆様もクーリートビヤモリの魅力を感じてみて下さい♪

 

(余談:これからお婿さんを探してきます!!)

↓の2匹を購入したのですが、2匹とも雌でした。お婿さんをお迎えしたいので、県内もしくは近隣県の爬虫類ショップまで足を伸ばそうと考えています♪ パラシュートゲッコーの仔ヤモリ、ぜったいに可愛いと思うんですよね、ミニチュアの怪獣みたいで。

2023/3/27:関連記事追加

後日、雄を追加購入しましたので、記事も追加しました。↓より見てみて下さい。

クーリートビヤモリのオスを追加購入しました♪(ヤモリの雌雄の見分け方)
先日購入したクーリートビヤモリ(パラシュートゲッコー)が2匹とも雌だったため、爬虫類ショップさんに注文してお婿さんを追加購入してきました。 新しく我が家にやって来たのは、↓の子です。一晩おいてから、朝にコオロギを与えたら早速食べてくれたので...