先日、引き取りをさせていただきましたセルフィンプレコ達。過去に引き取りさせていただたプレコと合わせて、貰い先が決まりましたので「ゆうパック」にて発送させて頂きました。
今回は、大型の熱帯魚を元気に輸送する方法について紹介します。
(↓のように、大型魚や肉食魚は、かごに入れてからビニール袋にいれないと、袋を食い破って大変なことになりますので)
大型魚の梱包(プレコはビニールを食い破るので、カゴで囲います)
さて、上にあった画像のように、大型魚や肉食魚の輸送は「ビニール袋+カゴやプラケースの中に入れて発送」するようにします。
私もしばしば、失敗したことがあるのですが――「大型魚の牙」「プレコの口」「魚のトゲ」などは、あっさりとビニール袋に穴を空けます。基本的に、熱帯魚の輸送は発泡スチロール箱を使うとしても、発泡スチロール箱の種類によっては水がじわじわと染み出す箱もあるので、水漏れは予防しないといけません。(他の荷物が濡れると大変なことになりますし、迷惑をかけてしまいますので、水漏れしない梱包が大切です!)
そこで、まずは事前に揃えるものから紹介していきます。
大型の熱帯魚の輸送に必要な物
・保護材になるもの(プラケースや100均のカゴなど、中で魚が暴れても抜け出さない&傷つかないもの)
+
・酸素缶(登山用品や薬局で、1000円程度で缶入りの酸素が売っています)
・厚手のビニール袋(Amazonなどで熱帯魚専用品が販売していますし、場合によってはホームセンターで0.05~0.08ミリの厚手のゴミ袋を購入して2枚重ねで使うのもアリです)
・発泡スチロール箱(カゴやプラケースなどの保護材が余裕を持って入るサイズが必要です)
+
・飼育水と塩素を抜いた水道水(1:1~2:1程度に混ぜて輸送します。水を入れると重くなるので、到着予定日にもよりますが、基本的に酸素と空気を多めにして輸送します)
梱包の方法(事例:プレコ×3匹)
大きなプレコは、水槽内では物陰でじっとしていることが多いのですが、結構なパワーを持っています。また、流木などの緩衝材がないと、プレコ同士で喧嘩をしたり、暴れたりすることもあります。そのため「暴れる隙間が無いように」して「1ひきずつ」で梱包してあげる必要があります。
そこでイメージしたのが「養殖フグの輸送方法」です。
ふぐは歯が鋭いので、輸送する時に複数まとめてしまうと「ひれを齧る=見栄えが悪くなる=商品価値が落ちる」ということが起こります。そのため、高級なフグは「個別にカゴに入れて輸送する」という方法がとられます。
↓は今回のプレコの梱包の様子。100均のカゴと園芸用の針金を組み合わせて、脱走しないように納められました。
横のかごにも、↓のように一回り小さいプレコ(とはいえ、20センチくらいある)が入っています。
このような状態にしてから、発泡スチロール箱に飼育水を入れて、プレコをゆっくり移動させます。
カメラをひくと、こんな感じです↓。
あとは、水量の調整&酸素を充填してから、輪ゴムで留めて梱包完了です!
梱包の方法(事例:リクガメ)
↓は過去にリクガメを輸送した時の様子。食い破り防止に、虫かごを使っています。
(リクガメは長時間濡れることと冷えを嫌うので、乾燥した落ち葉をホッカイロが入っています)
梱包の方法(事例:大きなクサガメ)
↓は過去に大型のクサガメを輸送した時の様子。こちらも、食い破り防止に100均のカゴです。
まとめ:大型魚の輸送は、「袋を食い破られないように注意」すれば、元気に届けられます
このような感じで、大型魚の輸送は「袋を食い破られないように注意する」ことに尽きます。ビニール袋さえ破られなければ、水と酸素と水温に気をつけるだけ(小型魚やメダカと同じ方法)でゆうパックで輸送ができますから。
あとは、応用編として亀やトカゲなどの爬虫類、イモリやカエルなどの両生類も、種族特性に気をつけながら同じような方法でゆうパックで輸送ができます。
引っ越しや遠方の知人との交換、インターネットオークションや通販などで、ぜひ活用ください。(なお、魚類、虫類、両生類以外の輸送は『動物愛護法』によって制限がかかることもあります。例えば「動物取扱業者同士でなければ、通販は出来ない」「無償譲渡ならばこの限りではない」「業として行わないなら(年間に1階だけなら)、ブラックに近いグレーゾーン」などですね)
――それでは、また次回の記事でお会いできるのを楽しみにしています!