(鹿児島市M様邸)「60㎝規格水槽の掃除&30㎝スリム水槽の掃除」と「各水槽のデザイン変更」をしてきました♪

2023年4月某日、鹿児島県鹿児島市のM様邸にて「60㎝規格水槽の掃除&30㎝スリム水槽の掃除」と「各水槽のデザイン変更」をしてきました。

ご希望は「元々は息子さんがお持ちであった水槽と器材を活かして、綺麗な水槽にしたい」とのこと。ご自宅までお邪魔させていただき、水槽を見ながら打ち合わせとお見積りをさせて頂きました。

なおM様には、「今回の水槽メンテナンスの様子をHPにも掲載してOK」と快くおっしゃっていただけましたので、今回の記事で紹介したいと思います。M様、本当にありがとうございます♪

↓メンテナンス完了後がこちら。

若干、アヌビアスの葉っぱに茶ゴケが付いておりますが、一緒にいれてある巻貝(レッドラムズホーン、石巻貝)が3日~1週間程度できれいに食べてくれることと思います。

今回は水草用LEDライトへの交換も行いましたので、1~2ヶ月程度で水草が成長して茂って、より華やかな印象になることと思います。

全て「二酸化炭素の添加が不要な水草(=育てやすい水草)」を選んで水槽のデザイン制作をしていますので、「いつも水草が枯れてしまう(難しい水草を選んでいるかもしれない)」「水草にコケが生えてしまう(コケの生える条件に当てはまってしまっているかもしれない)」という方は、ぜひ一度、徳留アクア工房にご相談下さい。

今回のM様邸も、「朝6時~夜23時(17時間点灯)」→「朝10時~夜20時30分(10時間半点灯)」にタイマーの時間を調整しました。1日の点灯時間が12時間を超えると、水槽内にコケ(藻類)が生えやすくなりますので、コケでお悩みの方は「照明の点灯時間」を調整してみて下さいませ♪

 

水槽の掃除&メンテナンス+デザイン変更

ここからは、水槽の掃除&メンテナンスなどの流れを紹介していきます。

お問合せ~お見積り

今回の水槽メンテナンスは、お近くでしたので「お電話を頂いて→事前見積もり」にお邪魔させて頂きました。

お話を聞くと、息子さんが飼育していた熱帯魚達(グッピー、ネオンテトラ、レッドテトラ、ミナミヌマエビ、レッドチェリーシュリンプ、石巻貝など)と水草(アヌビアスナナ、ウイローモスなど)を活かしつつ、きれいで癒される水槽にしたいとのご希望。

原状と器材を確認して――
①水槽の大掃除(約3時間)
②今ある水草などを活かしたレイアウト作成
③岩と流木の追加
④水草育成用のLEDライトへの変更(60㎝水槽のみ)
――をご提案させて頂きました。

その場でお見積りを出して、ご説明をして、OKを頂いてから「メンテナンス日」を決め、改めて訪問します。また、LEDライトの発注があったため前金を30%頂きまして、帰宅後にすぐ取引業者さんに注文します。

(施工前の写真)メンテナンス日に訪問~施工前の写真撮影

ご予約いただいた日に訪問し、メンテナンス開始です。まずは、本日の作業内容をご説明して「同意書」にご署名を頂きます。また、「クーリングオフ」についてもご説明をして、そちらの書類にもご署名を頂きます。(それぞれ2部作成して、M様と当工房で1部ずつ保管します)

↓は同意書のサンプルです。必ず、「事前見積もり」「事前説明」をいたします。

続いて、メンテナンスする水槽の写真を撮影して、施工前を記録します。

遠目では綺麗めに見える水槽ですが、近づくと色々な部分がコケ(茶ゴケ、黒ひげコケ、アオミドロ)に覆われている状態です。

(↓60㎝水槽)

(↓30㎝水槽)

なお、これらのコケの原因はいくつか考えられます。

①日照時間が10時間を超えている。(ギリギリでも12時間まで)
タイマーを確認したら「朝6時~夜23時(17時間点灯)」でしたので、生活時間帯をお聞きしながら「朝10時~夜20時30分(10時間半点灯)」に点灯時間を調整しました。

②水槽内が栄養過多になっている
「生き物の糞」や「餌の残り」が原因で、水槽内の窒素分が多くなると苔が生えやすいです。また、除去することが難しい黒コケは古い水や固いものに生えやすいので、予防することが大切です。

 

生き物や水草の移動&水槽の水をある程度抜く

続いて、「水槽の電源と器材のコード」を外します。電源を落とさないと、万が一の水漏れで感電する危険性がありますので。

その後、水槽の中から、水草や生き物を可能な限り取り出して避難させます。

春~秋までは常温でも大丈夫ですが、寒い季節には「予備水槽」などで加温してあげないと、種類によっては死亡や枯死の原因になります。

↑↓アヌビアスなどの丈夫な水草も、作業中に乾燥しないようにビニール袋をかぶせておきます。

↓エビや魚も避難させて、大きなプラケースで管理します。

↓アヌビアスの下にある、プラケースに魚たちが入っています。

 

水槽の水を抜く~器材を取り外す

水槽の水を抜いていきます。全部捨てるのではなく、1/4程をポリタンクに残しておいて「種水」として使います。(目的は、急激な水質変化を防ぐためです)

器材も取り外して、外の水道で洗浄していきます。

分解できるところはすべて分解して、パーツも磨いていきます!(経年劣化で割れやすいパーツもありますので、分解できるかを適宜見分けながら作業していきます)

インペラ(モーターの水を吸うところ)なども、綺麗にして行きます。

1時間ほどで、一通りの機材が綺麗になりました♪

 

緊急事態発生! 水槽のジワジワ水漏れに気付きます!!

と、ここで緊急事態に気付きます。水槽の後ろ側から、ジワジワと水漏れをしている様子。どうやら、「伸びすぎたアヌビアスナ・ナナの根っこ」がシリコンを侵食していた模様です。

ガラス面に根っこが張り付くくらいに成長した状態でしたので、シリコンの中にも根を伸ばしていた模様。……岩に根を張る植物があるように、水槽内の水草とはいえ、根っこが丈夫な種類は気をつけないと怖いですね。

今回は、水槽からアヌビアス・ナナを取り出したことで水漏れが加速した模様。至急、M様に相談をして――徳留アクア工房が持っていた「中古60㎝水槽に廉価で交換」することとなりました。

取りあえず、これ以上、水が漏れないように全ての水を抜いていきます。また、底砂内にたまっている汚れやヘドロも水と一緒に除去していきます。

水を抜いた後、ちょっと早いですが作業を中断して、お昼休憩がてら自宅に水槽を取りに行きます。交換用の水槽は↓、中古ですが綺麗なモノです。水漏れが無いことを徳留アクア工房で確認してから、M様邸に持っていきます。

底砂の掃除&移動、そしてレイアウト作成

お昼ご飯を食べてから、M様邸に水槽を持ってやってきました。

3時間程度の作業と見積もっておりましたが、水漏れや汚れ具合の見積もりが甘かったので……ちょっと時間が押していました。巻きで作業を進めていきます。

<途中の作業>
・古い水槽の移動
・新しい水槽の設置
・30㎝スリム水槽の掃除&中身を取り出す
(コケに覆われていたので、水草は処分。ソイルも崩れていたので、今回は処分)
・古い60㎝水槽から砂利の移動(新しい60㎝水槽&30㎝水槽へ)
・60㎝水槽内に発泡スチロール板を設置(石組みでの割れ防止)
・石組みの設置
・水草の植え付け→水槽に注水→追加植え付け
・生体の水合わせ(水温&水質合わせ)
・レイアウトの微調整
・M様のご確認
・道具や処分するモノなどをまとめて、作業完了♪
(水漏れする水槽もシリコンを削って打ち直せば使えるようになるのですが、M様には無償で引き取ってOKと言っていただけました)

 

(施工後の写真)レイアウト完成!!

ちょっとバタバタしてしまいました(作業時間もオーバーしてしまいました、すみません……)が、無事に水槽のメンテナンスとレイアウト作成が完了しました。

↓まずは、60㎝水槽からご紹介します。

平たい泥岩を水槽内に配置して、前景と後景を区切ります。これを区切ることで、熱帯魚の糞などの掃除がしやすくなり、メンテナンスも楽になります。

また、元気に茂っていたアヌビアスをトリミングして活かしつつ、追加で二酸化炭素の添加が不要な水草(ロタラインディカ、バリスネリア、ボルビティス)を追加しました。

特に、ロタラインディカは光量を多めにすると「葉っぱが赤くなる水草」なので、彩が綺麗で華やかな印象となってくれます。

また、光量不足で葉っぱを広げ切れていなかったウイローモスも右手前に配置してあります。LEDライトを水草育成用に変更しましたので、1ヶ月程で葉を伸ばし、緑色に茂ってくれることと思います。

↓次に30cmスリム水槽。

アヌビアスの茶ゴケがちょっと目立ちますが、タイマーの時間を調整して苔が生えにくくしましたので「1週間ほどで巻貝が食べてくれる」ことと思います。

また、こちらにもバリスネリア(右)とウイローモス(左)を植えました。1ヶ月程で水槽の左右が水草の森になってくれることと思います♪ なお30㎝水槽の方は、水量が少ないため、生き物の数も餌やりの量も、少な目にしてくださいねとお伝えしました。

 

まとめ:熱帯魚水槽の掃除やメンテナンスは、徳留アクア工房までお気軽にお問い合わせください♪

ここまで、M様邸の水槽メンテナンスについて紹介してきました。息子さんが水槽を実家に残されて……水槽も機材もあるけれど中身が……とのご依頼でしたが、このようなご家庭、意外と多いのではないでしょうか?

今回は「元々持っている水槽と器材と生き物を活用する」ことができましたので、費用も比較的抑えることができました。底砂の汚れ具合の見積もり不足と水漏れというトラブルは有りましたが、M様にも喜んでいただけました。生き物好きなお孫さんが来るのも楽しみだそうです。

なお、あくまでも目安ですが、徳留アクア工房に「出張メンテナンス」や「水槽デザイン」を依頼する場合は次のような料金になります。

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①出張料:1200円(吉野近郊)~3500円(鴨池~谷山周辺/姶良市/日置市)~見積もり(遠方)
②動植物代:0円(お客様用意品を使う)~実費(徳留アクア工房の販売価格)
③機材代:0円(お客様用意品を使う)~実費(徳留アクア工房の販売価格)
④作業料:3300円/1時間あたり
(2023年4月17日現在/税込み)

☆単発メンテナンス料金(初回)
=①+②+③+④ <作業料の目安:1万円~2万円程度/3~6時間>

 

☆定期メンテナンス(単発メンテナンス後の定期利用/1~3ヶ月に1回など)
=①+②+③+④ <作業料の目安:3300円~1万円程度/1~3時間>
※毎月のメンテナンス代が負担だと感じる方は、3ヶ月に1回などでも対応可能です♪

☆その他(水槽配達、訪問飼育相談など)
=①+④ <料金の目安:5000円~1万円程度/出張料+1~2時間>

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近々、HPの料金表などで、ぼちぼち一般向けにもお知らせをしないとなとも思っています。……すみません、なかなか試運転のままで固めきれずに。(いままでご依頼いただきましたお客様も、本当にありがとうございます)

ぜひ、家にコケだらけの水槽が有って困っている方がいらっしゃれば、徳留アクア工房までお気軽にご相談下さい。吉野から30分以内に行ける場所なら「無料出張見積もり」を行いますし、それ以上の遠方でも「出張料(距離により変動。目安は移動時間1時間につき1000円/ガソリン代込み)」を頂ければ、県内各地に出張いたします。

 

ちなみに、お客様には「水草育成用のLEDライト(60㎝水槽用では1万円前後)」をお勧めする場合が多いです。熱帯魚用のLEDライトと比較すると高価ですが、明らかに水草の成長具合が良くなりますし、水草が光量不足で枯れることが無くなる(むしろ元気に増える)ので、ぜひご利用の際にはご検討ください。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう♪ 今回もお読み下さり、ありがとうございました。最後に、HPでの公開を快く了承して頂きましたM様、本当にありがとうございます。今後とも、よろしくお願いいたします。