鹿児島市のメダカ通販サイト『徳留アクア工房』の徳留です。
最近は、暖かくなってきましたね。いよいよ、メダカのシーズンの始まりです♪ そう――初めてメダカを飼う方も、いままでメダカを飼っていた方も――新しいメダカさんとの出会いの季節でもあります。
そんなメダカさんとの出会いの季節で、忘れてはいけないのは「水合わせ」と呼ばれる、水槽に入れる前にする必要がある「飼育水にメダカを慣らしてあげる作業」です。
今回の記事では、そんな「水合わせ」+「それに付随する作業」について、簡単に紹介していきたいと思います。
メダカを迎える前に・準備をしましょう
メダカを迎える前に、メダカを飼育する準備をしておくと安心です。
具体的には、水槽の用意と飼育水のカルキ抜きをしておくと、失敗する可能性を小さくできます。
飼育容器の置き場所(屋内)
室内で飼育する場合には、「直射日光が当たらない」かつ「明るい場所」で管理して下さい。具体的には、リビングなどの明るい室内です。
窓のすぐ近くなど、日光が直接当たる場所では水温が急上昇して(お湯になって)、魚が死んでしまう原因になります。
逆に、トイレや窓のない玄関など、暗すぎる場所もおすすめは出来ません。水草が黄色になって枯れてしまったり、メダカが病気(エラ腐れ・奇形)になりやすくなってしまいます。
また、おすすめの飼育容器のサイズですが、室内で飼う場合には10L以上をお勧めします。コップなどの小さな容器では、(メダカを飼えないことは無いのですが)水が汚れやすいため、初心者にはあまりお勧めは出来ません。
なお、一般的な金魚やメダカ用の入門セットの水槽は1200円程で販売されています。エアポンプと水中フィルターが付属していることが多いので、室内で飼育する場合にはセットしてあげて下さい。
飼育容器の置き場所(屋外)
室外で飼育する場合には、「直射日光がよく当たる場所」かつ「雨が入り込まない場所」で管理して下さい。具体的におすすめなのは、南側の庭や軒下などです。
屋内では、窓のすぐ近くなど日光が直接当たる場所では、水温が急上昇して(お湯になって)、魚が死んでしまう原因になると書きましたが……屋外では変わってきます。
風や水の気化熱の関係で、屋外では直射日光を当てても、33度を超えるようなことは少ないです。
夏場など、気温がどうしても上がってしまう時には「すだれ」などで、水面の半分を日陰にしてあげることも有りですが……徳留アクア工房では、(風が止まるようなことも無いですし、庭の場合では土の上に容器を置いている関係か)特に覆いをしなくても、メダカ達は元気にしています。
ちなみに、めだかを屋外で飼育する場合に、日陰で飼育すると卵を産まなくなることが多いです。これは、めだかの産卵には「日照時間」と「水温」が関係していることが原因だと言われています。
ちなみに、屋外でのおすすめの飼育容器のサイズですが、屋外で飼う場合には12L以上、可能であれば20L以上をお勧めします。小さな容器では、(メダカを飼えないことは無いのですが)水が汚れやすいため、初心者にはあまりお勧めは出来ません。
また、屋外では「アオコ(水を緑色にする藻)」が発生しますので、小さな容器では酸欠になりやすいという問題もあります。
メダカを購入してきた当日・水合わせ
それでは、いよいよ水合わせの方法に入っていきます。
なお、可能であれば、メダカを購入する前の日までに、飼育容器に水道水を入れてカルキを抜いてあげておくと安心です。また、水草なども植えてOKです。
◇水合わせの準備◇
帰宅後、水槽や容器に魚などを入れる前に「水合わせ」という「水温&水質合わせ=新しい水に慣らす作業」をします。
これをすることで、1か月後の生存率が50%は違います。とても重要な作業です。
最初は、飼育する容器に「塩素を抜いた水道水」を入れて魚を入れる準備をします。
塩素は「水道水を飼育容器に入れて一晩置く」か「塩素の中和剤(100均やホームセンター等で購入可能)を利用する」ことで、簡単に抜くことが出来ます。
個人的には、中和剤を使うよりも「一晩おいた水」の方が、メダカが元気な気がします。
◇水合わせの方法① 丁寧な方法
①メダカを購入時の袋の水ごと、バケツなどに入れる。
②飼育水を紙コップなどで1杯ずつ、10分置きにバケツに注いでいく。(水温や水質に慣らしていく)
③3~4回ほど繰り返して、水に馴染んだら完了。紙コップなどで生き物を掬って、飼育容器に放します。
◇水合わせの方法② 簡単な方法
①購入時の袋ごと、飼育容器にメダカを浮かべる。(15~30分程、そのまま浮かべておく)
②袋を開けて、飼育水を紙コップなどで1杯ずつ10分置きに中に注いでいく。(水温や水質に慣らしていく)
③3~4回ほど繰り返して、めだかが水に馴染んだら完了。網で生き物を掬って、飼育容器に放します。
※個人的には、②の簡単な方法で大丈夫だと思います。ですが、水槽内に病原菌や雑菌を持ち込みたくない場合(野外から採取しためだかや問屋さんから仕入れたメダカの場合)には、①の方法で慎重に水合わせをすることも有ります。
メダカ水槽の手入れ
最後に、日々の手入れについて簡単に紹介していきます。
餌やりのコツと水替えのコツです。
◇餌やりの方法◇
メダカの餌は、100均やホームセンターなどで購入することが出来ます。――が、正直なところ、あまりにも安い餌は、食いつきが微妙な時もあります。
徳留工作工房では、プロ用の餌を使用しています。餌喰いが稚魚や幼魚の成長には欠かせませんので。なお、通販や物産館でも販売しています♪
餌は「毎日(春~秋)」もしくは「2~3日に1回(冬)」を目安に与えて下さい。
餌は、3~5分以内に食べきる量が目安になります。飼育数や季節などによって変動しますので、生き物の様子を見ながら調整してあげて下さい。
(例)与えすぎ→食べ残して水が汚れてしまう(大量死の原因になります)
(例)少なすぎ→生き物が痩せてほっそりする
なお、餌の食べ残しは水の汚れの原因になります。メダカが大量に死んでしまう要因にもなりますので、最初は少なめに餌を与えて、様子を見ながら徐々に増やしてあげて下さい。
↓餌の食べ残し対策として、掃除をしてくれる巻貝を入れるのも有りです。レッドラムズホーンが個人的にはお勧めです。
◇水替えの方法◇
飼育する容器の水量や水草の有無などで違ってきますが、基本は1か月に1回、全体の水量の1/2~1/3の水を「カルキを抜いた水」に入れ替えてあげて下さい。
なお、一度に全部の水を入れ替えると、水質の急変でメダカが体調を崩してしまうことがあります。気をつけてあげて下さいね。
まとめ・メダカの水合わせの方法
ここまで、徳留アクア工房のおすすめの水合わせの方法を紹介してきました。
実際は、鹿児島市でのメダカの飼育から得られた経験と情報になってしまいますが、多少の応用で、九州内や日本全国で使える情報だと考えています。
ぜひ、楽しいメダカライフを送ってくださいね♪