先日の奄美大島でのイモリ観察旅行では、ヒメハブと至近距離で遭遇しました。
その時、ヒメハブが警戒する時の臭いを人生で初めて感知しました。
ーーということで、今回の記事は「ハブの臭い」について紹介していきます。なお、ヒメハブもイモリも毒を持っていますが、何となく似た臭いがします(笑)
ホンハブは、まだ近くで臭いをかげていませんがヒメハブと基本的には似ているようですので、お役に立てれば幸いです♪
ヒメハブの場合は、言葉にすると「イモリが警戒時に発する『青臭さ』をさらに強化したような臭い」がします。
臭腺みたいなのが有るのか、近くを通ったことで排泄物を出したからなのか。めっちゃ臭かったです。(でも、一緒にいた知人は「気づかなかった」って言っていました。私より先にヒメハブ見つけられる人ですが……)
青臭い臭いを分かりやすく言うと、次のような感じになります。
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国産の野生イモリを飼っている人なら、「手でイモリを軽く握って、動けないようにして」みて下さい。
イモリが警戒して(動物に捕まったと認識して)、警告と皮膚毒を出します。その臭いを5〜10倍にした臭いが、ヒメハブの警告臭です(笑)
国産の野生イモリを飼っていない人は、晴れた日の午後に「野原でジューシーな雑草を引っこ抜いて、手の中でモミモミして」みて下さい。それが野生イモリの警戒臭に似ています(笑)徳留の感覚としては、ですが。
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なお、写真を撮影した時はヒメハブから5〜10メートル離れても、しっかりとハブの臭いが感じられました。
文字にするとちょっと間抜けっぽいヒメハブの警戒臭ですが、知っていると目視しなくてもハブの存在に気付けるので「噛まれにくくなるメリット」がありそうです。
奄美や沖縄で森や水辺、林道や草むらを歩くときに、「雑草をモミモミしたような臭い」がしたら、足を止めて周囲をよく観察してみてください。
落ち葉や倒木の陰に、ヤツらがいる可能性が高いかもです。(特に、一度通った場所の近くは要注意です。気付かずに近くを歩くと、マムシのようにとぐろを巻いて臨戦態勢に入るそうです)
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なお、ちょっとした雑学ですがーーイモリの毒とハブの毒の成分は異なります。またイモリの毒(テトロドトキシン)には臭いが無いとのこと。
それなら、イモリやハブの警戒臭の源は何なのかな? と気になりつつ、ヒメハブじゃなくてホンハブの臭いもいつか近くで嗅いでみたいなと(怖怖ですが)思っている徳留です。
ーーということで。また次回の記事でお会いしましょう♪