鹿児島市内での野生メダカの観察&採集レポート ~環境にやさしい「遺伝子汚染をしないビオトープ」には、欠かせない生き物です~

今回の記事では、鹿児島市内での野生メダカの採取について紹介します♪

鹿児島市内の河川でも、少数ですが野生メダカは生息しています。鹿児島市内で庭や敷地内にビオトープを作りたいと思われる方は、ぜひ「鹿児島市内の野生メダカと水生植物でビオトープを作る=遺伝子汚染の心配なく、自然本来の水辺の再現ができる」にチャレンジしてみてください。

ちなみにインターネット上では場所は公開しませんが、市内のほとんどの河川で(メダカの好む場所、好まない場所がありますが)野生のメダカを見ることができます。安全に気を付けながら、水辺での観察をしてみてください♪

なお、メダカの観察や採集の前に――↓のように「水辺の草むらにはマダニがいる」ため、虫よけスプレーは必須です。

私自身、鹿児島県内や熊本南部の水辺などにしばしば足を運ぶのですが……クーラーボックスのひもに「小指の爪の半分サイズくらいのマダニがくっついていた」時には、正直、血の気が引きました。

ちなみに、実はこのマダニには気が付いたのは「メダカの観察&採集に行ってから1か月後」でした。

洗って乾燥させたクーラーを、押入れの中で保管して……久しぶりに出したときに(乾燥死した)マダニを発見しました。

野生のメダカの観察&採集に必要なもの

野生のメダカの観察や採集に必要なものとしては――

・魚とり網
・魚を入れるバケツ
・長靴(私は太ももまでのウェダーを使っています)
・救命胴衣
・その他(タオル、虫よけスプレー、日焼け対策、飲み物など)

――があれば、おおむね楽しむことができます。

天気予報を見て、「前日に雨が降っていないこと」「当日、川が増水しないこと」「急な大雨や雷雨にならないこと」の確認も大切です。自然の中では安全に気を付けながら、色々なポイントを歩いてください。

もちろん、水辺の事故は一番怖いので、最初は「水辺での活動に慣れている人と一緒に行動する」と安心です。

徳留アクア工房でも、「かごしま水槽会の活動(無料の生き物観察会/月1回)」や「自然ガイド(有償で個別にガイド/個別対応)」で自然体験をサポートしています。

水辺では本当に――「滑るつもりが無くても滑る場所」「浮石などのコケやすい自然の罠」「水に落ちて、命が助かる場所と助からない場所(助からない場所は避ける勇気が必要)」などの危険も多いです。

慣れるまでは、知識や見分け方、経験が命を守るために大切になってきます。また「救命胴衣を着けること」で川に落ちても命が助かることは多いので、救命胴衣はなるべく着用するようにしてください。

(……とはいえ、堰堤や滝つぼ状になっている場所など「救命胴衣があるからこそ、渦に巻き込まれて溺れる」ような危険な場所もあります。だからこそ経験と知識が大切です)

また、駐車場が無い市街地の川では、駐車場代なども忘れずに♪

里山の方でも、路上駐車すると通報されることがあるので……その場所における「空気を読む」ことは大切です! 「路上駐車で切符を切られる条件+地元の人の邪魔にならないこと」が、ルールでありマナーであると私は思います。

メダカのポイントの探し方

鹿児島市内の河川における、野生のメダカのポイントは「流れのない場所」を探すことです。実際は河川なので水の流れはあるのですが……

・河川に生えているヨシの根本(魚の隠れ場所になっている)
・河川と側溝が合流する場所(小さなくぼみになっていて、そこだけ水が緩やかになっている)
・大きな石やコンクリートブロックが連続していて、川岸に大きな水たまりができている場所(まさしくベストポイント)

――などを見つけたら、そこにメダカが棲んでいると思います。

水深は深くても20~30㎝。浅い場所であれば水深5㎝以下の場所にもいたりします。

・カワムツ
・オイカワ
・コイ

――などの稚魚も一緒に泳いでいることがありますが、「透明なケースに入れて横から見る」とメダカか別の魚かを見分けることができますので、持ち帰る時には参考にしてみてください。

また、たくさんいるポイントを見つけても採りすぎるのは自然に対するルール違反ですので、ほどほどに「飼育できる数(子どもが増えても一生面倒を見ることができる数)」におさめるのが大切です。

例えば、一般的な家庭では多くても10匹+αくらいだと思います。メダカは上手に飼育すれば、1ペアが1夏で100個以上の卵を産みますので、「殖やしすぎ」にもご注意を。(家庭で繁殖させたメダカは、野外に逃がすことはできません。病気や寄生虫、人馴れによって野生のメダカに悪影響を与える可能性があるからです)

まとめ:自然なビオトープに「その土地に棲む野生のメダカ」は欠かせません

野生メダカを観察して、ある程度を持ち帰り、家で飼育することは楽しいです。

また、自宅でビオトープを作る際にも「市販されている改良メダカではなくて、野生のメダカを使う」ことで、「遺伝子汚染を心配せずに水辺を作れる(自然に優しいビオトープが作れる)メリット」があります。

野生のメダカに興味がわいたら、ぜひ「安全に気を付けながら」自然観察をしてみてください。

徳留アクア工房でも、「毎月の生き物観察会(無料)」や「自然の生き物の観察と採集のガイド(日当程度の有償)」、「スイレン鉢やビオトープの設置&メンテナンス(要見積もり)」などをしていますので、お気軽にお問い合わせください♪