先日、鹿児島県の北薩にあるいむた池へ行ってきましたので、水辺の観察レポートとして紹介したいと思います。
鹿児島県にある「いむた池」は、ラムサール条約に登録されている水辺です。「べっこうトンボ(その他にも様々なトンボや水生生物)」の繁殖地でもあり、泥炭地と湿地が全国的にも珍しいとのことで、いむた池の奥の方は国立公園にもなっています。
また、昔は「鴨などの水鳥を狩猟する水辺」としても利用されて、池を囲む山の上の方に「鴨打ち場の跡地」の看板があったりもします。
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なお、いむた池では許可された範囲で魚釣りを楽しむこともできます。
遊漁券は必要なく、無料で釣りを楽しめます。(いむた池にある水族館のスタッフさんに確認済みです)
ただし、①外来生物のリリース(釣れた魚を逃がすこと)は禁止&回収ボックスへ入れることの推奨②特定外来生物(ブルーギル、ブラックバスなど)は「生きたままの輸送は法律で禁止」などの規制がありますので、ルールと法律を守って釣りを楽しむことが必要です。
個人的には、↓のような雷魚を飼育してみたいなと感じました。ライギョは外来生物ですが、特定外来生物ではないので、生きたままの輸送や飼育に規制は今のところありません。
とはいえ、むやみな飼育は厳禁な大型魚でもあります。
体長が60~100㎝ほどになる大型の肉食魚であり、歯も鋭いので、飼育には大きな池かアクリルの大型水槽が必須です。また、大型個体は人工飼料を食べない(生餌しか食べない、活餌しか食べない)可能性も高く、餌代やメンテナンスの手間も負担になりやすいです。
もちろん、飼育しきれなくなったからと言って屋外に逃がすことはできません。一度飼育した生き物は、病原菌や寄生虫などを保有することがあり、野外に捨てると野生生物に致命的なダメージを与える(海外におけるカエルツボカビや遺伝子汚染なども、飼育個体や飼育水を外に捨てることで起こりました)ことがあるからです。
いむた池の周りは、サイクリングロードが整備されています。
自転車でぐるりと一周できる場所--だったのですが、2024年7月は「がけ崩れで一部通行止め(建物などがある場所から左手側)」となっていました。
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ちなみに、いむた池だけでなく山を下りてからも、いろいろな生き物を観察できます。
水田の中に入るのはマナー違反ですが、「田んぼの脇にある稲が植わっていない田んぼの余白スペース(1~2mくらいの余白部分)」で生き物の観察をさせてもらいました。
※稲を倒したり、あぜ道を崩したりすると農家の方の迷惑になります。田んぼや畑の周辺では、迷惑にならないように十分に注意と配慮をしましょう。また、農家の方がいたら「挨拶&生き物観察してもいいですかの声掛け」は大切です。
↑悪名高い「ジャンボタニシ」ですが、「鯉などの大型魚水槽のコケ対策(冬場の無加温水槽の苔取り)」に大きな効果を出してくれる生き物だったりします。(もちろん、寄生虫や逸脱対策などの知識は必要です)
↑や↓のように、トンボやオタマジャクシもたくさん見られます。
今の季節は、水辺とはいえ熱中症に気を付けないといけない気温になります。日焼け対策や水分補給をして、生き物観察を楽しみましょう♪