過去記事のアクセス数を見ていると「コオロギの繁殖方法」「活餌のコオロギの臭い対策」が人気のようです。
……ですよね、コオロギって十数匹までなら問題ないのですが、20匹を超えてきたあたりから「臭くなる」のが嫌ですよね……。
でも、活餌は爬虫類や両生類の飼育や繁殖には欠かせません。イモリの子どもなんて、活餌しか食わない子もいますし、冷凍赤虫を1匹ずつ与えるには気の遠くなる時間がかかります。
――ということで、今回は「徳留アクア工房なりの最新版のコオロギの臭い対策」を紹介します!
(↑うちの繁殖用のアオカナヘビちゃんたち。オスだと思っていたら、茶色のラインが消え始めています。性成熟したらメスは茶色のラインが消えるようです)
ヨーロッパイエコオロギの臭い対策は「餌を変える」「炭を入れる」だけで軽減します!
私なりに、コオロギの養殖をしていて臭い対策を試行錯誤していました。その結果、見出しの2つの方法は効果的だなと感じています。
①餌を変える
こおろぎの餌に「金魚の餌」「ドッグフード」などを使っていませんか? それを「野菜」「米ぬか」「GEX:エキゾテラ:フトアゴブレンドフード 」などに変えることで、かなり臭いを軽減できます。
特に、「GEX:エキゾテラ:フトアゴブレンドフード 」はマンゴーの香りづけがしてあるので、金魚の餌のような魚粉の不快な臭いがありません。
②炭を入れる
これは本当に効果的です。「バーベキュー用の安い炭」でも効果があり、「備長炭などの高い炭」はより効果があり、「もみ殻燻炭」は安く手に入って大量に使うのに便利――と使い分けて欲しいのですが、飼育容器に大量に炭をいれることで「臭いを吸着」してくれる効果があります。
特に、「食べ残しの餌やフン+水分で発生するアンモニアを吸着」「湿度の調整」をしてくれるので、コオロギの死亡率や病気を防いでくれます。また、足場や隠れ家にもなりますし、新聞紙や卵パックとは違って「かじっても害がない」のもうれしいです。
また、「ちょっと入れすぎかな?」というくらい入れても、コオロギに悪さをしないのもうれしいメリットです。しかも、3週間に1回くらいの掃除のときに「流水で洗って、乾かす」ことで炭は繰り返し使うことができます。
③空気清浄機を使う
これは臭い対策というより「粉塵対策=アレルギー対策」だと徳留アクア工房の徳留は考えています。
コオロギを乾燥した環境で飼育すると、どうしても「粉が舞う(気がする)」と感じます。なので、コオロギの養殖部屋には空気清浄機を24時間回すように私はしています。
すると、コオロギの部屋の臭いがさらに軽減されるような気がしますし、気持ち的にも安心して作業ができます。
(コオロギの飼育ケースを掃除するときには、粉塵を吸わないように、マスクをつけましょう! コオロギアレルギーで鼻水が止まらなくなってしまうと、活餌として使えなくなりますので!!)
(大量飼育&養殖する場合)④産卵床を水分補給場所にして、毎日産卵床を取り換える
これは大量飼育や養殖をする場合に使えるのですが、「コオロギ用の水皿」って水替えが面倒ではありませんか? 飼育容器から水皿を取り出すときにこぼしそうですし、水皿にいれた綿とかミズゴケにコオロギが卵を産んで「捨てるのはもったいない&かわいそう」な気持ちにもなったりします。
なので、「毎日、清潔な産卵床で水分補給してもらう」ように私はしています。
植木鉢の底皿などに「園芸用のバーミキュライト(清潔な砂)」をいれて、水道水で湿らせます。あとは、飼育用意の中に入れて翌朝取り出すだけ。毎日することで、毎日、卵を取ることができます。
そうして、暖かい場所に卵を保管することで↓のようにチビコオロギを増やすことができます♪
バーミキュライトだけでは、保管時の水分が足りないので「ヤシガラ用土(水で体積が増えるやつ)」を底に敷いて、その上に卵ごとバーミキュライトを薄く巻きます。
あとは、酸素と湿度を保つように「穴をあけたラップで覆って」、25度くらいの環境に2週間ほど置きます。すると、卵から「白いコオロギの幼虫」が孵化してきます。
まとめ:健康なコオロギを飼育して、健康な状態で活餌として与えましょう♪
両生類や爬虫類のご飯として欠かせない活餌。せっかくなら「健康な状態」で餌にしたいです。ぜひ、炭を使って臭い対策をしながら、健康なコオロギを飼育されてください♪
また、徳留アクア工房では『炭入り娘こおろぎ』の商品名で『炭を使って幼虫~成虫まで管理したコオロギ(ヨーロッパイエコオロギ)』『ショウジョウバエ(キイロ・トリニド)』などを販売する準備をしています。
来年の春の「アマミシリケンイモリの子イモリが上陸する時期」には販売ができるよう頑張ります♪ ぜひ、繁殖時に使える高品質な活餌として、ご活用くださいませm(_ _)m
――それでは、また次回の記事でお会いしましょう!!