お客様の水槽のメンテナンスをしています徳留は、水草用の肥料も日々のメンテナンスで使用しています。
水草の量やトリミングの内容に合わせて、主に「ポンプ式の液体肥料」と「粒状の固形肥料」の2種類を使っています。
①液体肥料=即効性が高い
②固形肥料=1〜2月の間にじわじわ効く
……というようなイメージで使い分けをしています。
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また、余談ですがーー
③最初から肥料を添加されているソイル(底砂)
④栄養素単位ごとの添加剤(必要な分だけピンポイントで与えられる)
ーーという製品もあったりしますので、ちょこっと気難しい水草を触るときには(必要に合わせて)使ったりします。
なお、水草用の肥料は色々なメーカーさんから様々な製品が出ています。
正直どれを選んで良いのか迷う……という方もいらっしゃるかと思います。
高級で高品質なADAさん、世界中で安心の実績Tetraさん、廉価でお得なGEXさん、ちょっとマニアックなジクラさん。そして水草好きな紳士淑女のこだわりが反映されているオリジナル系の製品。
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でも、基本的には自分に合った製品を使うのが一番です。
私の場合は、気難しい水草ではないのなら「成分表を見て、有効成分がしっかり入っている製品ならどれでも使っちゃう」という、ちょっとロマンの無い使い方をついついしてしまいます。
……いや、水槽用品の無料引き取りやサンプル品で手元に色々な添加剤や肥料が来ますので、有効活用させてもらっているのです(笑)
その上で感じるのは、水草や水槽の状況に合わせて複数本の液体肥料を使い分けることも大切では有るのですがーー基本的に『水草に必要な鉄分やミネラルは大抵の製品は及第点を超えている』と思います。
実際、配合比は違うのでしょうが成分表はどれも……ゲフンゲフン、よく似ているようです(マイルドな表現)。
そのため、丈夫な水草が相手であれば「どの製品を使うか?よりもどのような使い方をするか?の方が大切っぽい」と私は感じます。
例えば、「添加量に気をつける(入れ過ぎは苔の原因なので厳禁)」「固形肥料は水草の根っこが生えてから与える」「水草の色艶を見て、必要な栄養素を予測する」などして、水槽に使っていきます。
↑の水槽では、トリミングした有茎種の新芽の展開を促進するために液肥を入れて、二酸化炭素の添加量もやや多めに調整しました。
下草のオーストラリアンクローバーには肥料を新しくは与えていませんが、葉っぱの色が白っぽくなったり、株の勢いが衰えるようでしたら固形肥料を少量根元に埋め込みます。
(固形肥料を入れすぎると、下草にしたい茂みが爆発して増えすぎます。様子見をしながら使用量の調整するのが大事です)
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ーーということで長くなりましたが、最後にまとめます。
水槽の水草が元気無いな、茎が細くなったな、色が薄くなったな〜と感じたら。
光合成に必要な「光量」「二酸化炭素」を確認して、「水草用の肥料」を少量ずつ使うことで綺麗な水景を維持することができます。
一度にたくさん入れるより、小まめな添加が苔予防に役立ちます。
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水草用の肥料って、最初は試行錯誤の連続かもしれません。でも、水草の元気を取り戻してくれる肥料ですから上手に使ってあげてください。
繰り返しになりますが、コツは「規定量の1/4」や「固形肥料は株の根元に少なめに埋め込む」など『じわじわ効かせていく』ことです。
そうすれば、肥料が原因の苔の大発生は防げます。