奄美の生き物「持ち出し禁止・許可制」の検討が進んでいます。徳留アクア工房は法令遵守いたします。(2024.7.2)

現在、奄美の生き物「持ち出し禁止・許可制」の検討が進んでいます。

数日前に南海日日新聞さんで報じられていますが、奄美の動植物全般の持ち出し規制(現時点でも自主規制が有ります)が決まりそうな雰囲気です。

そのうえで、徳留アクア工房は法令遵守いたします。

――ということで、前々から危惧していた奄美の生き物の規制が現実的になってきています。徳留の個人の考えとしては、「規制すること=一般家庭で飼育できない=無関心につながる」と感じていますが、乱獲や自然破壊は反対ですし、法令遵守は絶対だと思っています。

なので法律違反するリスクよりも、しっかりと許可や認可をもらって、今後の趣味飼育の余地を探っていきたい(今までに集めたり、繁殖したイモリの自家養殖に力を入れたい)と徳留は考えています。

今後の「養殖個体の販売=アマミシリケンイモリを一般家庭でも飼育できる未来」を見据えて、色々とできることを考えていきたいです。

実は、諸事情(2024年の6月に長期休業したことも含めて)により、徳留は「アマミシリケンイモリの飼育規模を大幅に縮小すること(セールとして販売すること)を検討」していました。

今まで10年ほどかけて趣味と商売で集めたり、繁殖させたりしてきた魅力的な個体達が、飼育部屋にはたくさんいるのですが、その半分を手放そうかなと思っていたのです。

ただ、現状を見ていると「(養殖個体も含めて)もう二度と奄美の外に持ち出しができない可能性もある」ため、色々な表現が出ている子達を散逸させるのは、ちょっと違うのかな……と思っています。

SNSなどを見ていると、日本全国でアマミシリケンイモリの愛好家さんがいます。繁殖に力を入れている方もいます。そして、色々な立場や考え方が有ったりします。

その中で、徳留としては養殖した子達(=私の好きな個体達の子孫)を「一般家庭にも販売できる余地」や「趣味飼育の余地(イボイモリのように水族館でしか飼育できないのは残念だと思うので)」を残せるようにしていくことが、私なりの奄美への恩返しなのかな……と感じたりもしました。

「今のSNSで見かけるアマミシリケンイモリの養殖個体には出ていない表現」を趣味飼育の世界でも残す=アマミシリケンイモリの多様性を残すことには、大切なことだと個人的には考えています。

ちなみにですが、大前提として――

私も奄美の自然は大好きです。

乱獲や環境破壊につながることは好みません。

奄美の人も好きですし、奄美の山も海も好きですし、奄美の文化も好きです。

奄美に住んでいる方々が話し合って決めて、法律で決まったことには「個人的に色々と感じること」があったとしても「奄美のルールに従うことが正しい」と思っています。

繰り返しになりますが、法律違反やマナー違反をするリスクよりも、しっかりと許可や認可をもらっての趣味飼育の余地を探っていくことに意義があると徳留は考えています。

年々規制が入る、生き物業界。

水族館や動物園でしか生き物を飼えない未来なんて……寂しいです。

200年後も300年後も「生き物を家庭で飼育できる未来」が残るように、私ができることを今後も探っていきたいと思います。

2024.7.2 徳留アクア工房 徳留賢治