いもり・小型爬虫類・カエルなどの生餌に「ヨーロッパイエコオロギ」、「フェニックスワーム」、「レッドローチ」、「キイロショウジョウバエ/トリニドショウジョウバエ」などの取り扱い&取り寄せ&一部自家養殖の試運転中です♪

徳留アクア工房では、いもり、トカゲ、カナヘビ、カエル、ヤモリなどの餌用に「ヨーロッパイエコオロギ」、「フェニックスワーム」、「レッドローチ」、「キイロショウジョウバエ/トリニドショウジョウバエ」「餌用ワラジムシ」の取り扱い&取り寄せの試験運転をしています。

業者さんから仕入れた方が品質が良いものは業者さんに頼り、自家養殖して付加価値をつけたい生き物は養殖を試行錯誤して――という状況ですが、コオロギとキイロショウジョウバエについては、良さそうな雰囲気ですので、ちょっと紹介したいと思います♪(販売は、もうちょっと先になりそうですが『お寄りよせ』は可能です。興味がある方は、お気軽に徳留までお問い合わせください)

(活餌名⇒おすすめ生物)
・ヨーロッパイエコオロギ⇒万能餌。ダスティングも簡単にできますし、両生類や爬虫類全般に使えます。ただし、匂いと鳴き声が気になる人は許せないようです。

・ショウジョウバエ⇒小さな両生類や爬虫類全般に使えます。動きが素早くて、ガラス面を登るので注意が必要。

・フェニックスワーム⇒栄養価が高く、小型~中型の両生類&爬虫類に使えます。なお、個人的には日本産のヤモリや一部の外国産ヤモリが好んで食べてくれたのが、ちょっと以外で驚きでした。(イモリ、カナヘビ、トカゲ、キノボリトカゲの幼体、ヤモリにて餌食いを確認。口に入らないサイズや逆に餌として小さすぎて認識しないときには、見向きもされません)

※フェニックスワームは成虫の「アブ」になっても、噛んだり刺したりしません。カエルやヤモリの良い餌になってくれます。(食べ残された幼虫は、ケージなどでは分解者として活躍してくれ、さなぎになるときには体内の老廃物などをすべて排出してから成虫になるので、見た目を気にしなければ放置していて大丈夫です)

例えば、先日の「飛べない」×「キイロショウジョウバエとトリニドショウジョウバエ」の記事。現在は↓の培地で、キイロショウジョウバエは元気に育ってくれています。

パット見た感じ、前回の「バナナだけ」では、「水分、発酵、足場」が足りていない様子でしたので、そのあとに試行錯誤。キイロショウジョウバエは安定して、卵を産んでくれています!

――一方で、「トリニドショウジョウバエ」は「想定外の高温にさらしてしまった(=不妊になった可能性が高い)」ので、種親を再手配中。秋とはいえ「直射日光が当たる部屋に置きっぱなし」はダメでした。昼間の温度が想像以上に上がってしまっていました……otz

ヨーロッパイエコオロギも、順調に卵~幼虫が増えています。複数の血統から種親を準備して、毎日1000~2000個の卵が採れていますので、これをもとにして増やしていこうと思います。

なるべく清潔で、保湿性があり、コオロギに悪さをしない砂が欲しかったので、徳留アクア工房では現在では「園芸用のバーミキュライト」を使っています。おかげで、毎日↓のようにイエコオロギが群がっています。

産んでくれた卵は、↓のように衣装ケースで孵化させます。孵化にばらつきが出ると、商品価値が下がるので「販売用=2~3日分のみで小分けに孵化させる」方向で考えています。

また、「そのほかモロモロ」な餌になりそうな生き物も、試験的にイモリやトカゲの餌にならないかを試しています。(雑穀に沸く虫、先日の落ち葉の中の虫、庭のアブラムシなど)

なお、業者さんから仕入れるのは↓のフェニックスワーム。和名は「アメリカミズアブ」と言って、かなり昔に日本に入ってきた外来種ですが、いまでは日本の自然の中の重要な分解者になっています。

言い方は悪いですが、いわゆる「ベ〇ジョバエ」と呼ばれる、黒いアブです(笑) ですが、「清潔な環境」「清潔な餌」「清潔な保存方法」で飼育や管理することで、<栄養価が高く&保存も楽ちん>な餌として活躍してくれます。

――このように、いい感じな活餌を販売用に確保できそうです。今後、WEBショップなどで継続して安定供給できるように、安定仕入れ&自家繁殖を頑張っていきたいと思います。

うちのアマミシリケンイモリ達も、今年の冬の繁殖期に向けて元気に餌を食べてくれています♪

(将来的な活餌のお品書き)
・ヨーロッパイエコオロギ:卵~羽有成虫まで
・レッドローチ(仮):卵~羽有成虫まで
・フェニックスワーム:ちび幼虫~さなぎになる前まで
・ショウジョウバエ:成虫

***

(逆に、将来的に活餌として使わなさそうな生物)
・フタホシコオロギ:体感ですが、イエコの3倍くらいの音量で24時間鳴いているので、とても煩いコオロギです。また「共食いする⇒死んだ個体が腐敗⇒病気が蔓延」という死の連鎖が起こるので、大量に養殖するのは難しそうです。+活餌としては大きくなりすぎるので、「小型の爬虫類や両生類の餌」には向かないと感じました。キノボリトカゲの成体でも、やっと食べられるというサイズ感ですので。

・レッドローチ(仮):正直、取り扱いに迷っている種類です。そもそも、チャバネゴキブリを一回り大きくしたようなゴキブリちゃんですし、なによりも「においが臭い」のが欠点。共食いは基本的にしないですし、壁を登らないので便利なのですが、爬虫類好きの同居人じゃないと、絶対に「部屋の中で保管すること」は許してくれないと思います。

・デュビア:もろに大きなGなので、私には無理でした……otz

 

ーーなどなど、試行錯誤しながら「良りよい活き餌」を提供できるように頑張ります!