さて、宮崎県の椎葉村への釣り旅行から帰ってきました。2/28~3/2にヤマメの解禁日に合わせて2泊3日で行ってきたのですが……今年の結果は「2匹」でした(笑) しかも、2匹とも15㎝程度とリリースサイズだったので、自然の中へ再放流です。
大きくなってからまた出会いたいなと思います♪
いや、正直なところ昨年が20匹以上釣ることができたので、今年もそれなりに期待していたのですが……どうやら昨年の台風14号の影響が大きかったみたいです。
民宿おまえさんの女将さんや一緒に泊まっていた工事関連の方の話によると――「台風14号でがけ崩れが椎葉中であり、川にも大量の土砂が流れ込んで、淵や堰堤が埋まった」「川の中が土砂ごと全部流された状態だったから、ヤマメも流されてしまったのではないか」――とのこと。
道路も↓のように、土砂の上に臨時で通しているままの場所もありました。
今回の入渓でも、いくつか良い感じのポイントはあったのですが、魚の反応が全然ない場所が多かったです。
また、パッと見て絶対に何匹かヤマメが入って良そうなポイントでも、「上流で工事をしている場合には、魚の反応が全然ない」という場所が多かったです。
↓こういう場所には、何かしらの魚がいると思うのですが……ミミズもぶどう虫もくりむしも川虫も反応なしでした。
↑とか、絶対にヤマメいると思うんですよね。……でも、1時間くらい粘っても、アタリすら無しでした。
――ということで、今回の椎葉ヤマメ解禁日の釣り旅行は「ヤマメを求めて椎葉中を走り回った旅行」になりました(笑) 特に3/1は上椎葉ダムを1周しながらヤマメを求めて色々な川に入渓。今回は、ちょこっとポイントをぼかしつつも、入渓した場所の写真も載せていきたいと思います♪
2/28の下見~3/1の入渓ポイント(上椎葉ダムをぐるりと一周!)
2/28の下見と3/1に実際に入渓したポイントをいくつか紹介します♪ 結局は「2023年はここでは釣れなかった場所」となりますが、6月に大雨が降るとヤマメも場所を移動するので「梅雨以降はヤマメがダムから遡上してくる」可能性もあり得ます。
民宿おまえさんの目の前の川をチェック!
尾前の方に泊まるのは初めてだったので、尾前からアクセスしやすいポイントを2/28にチェックしていきました。民宿おまえさんの目の前の川などもチェックしましたが、上流で河川の擁壁の工事をしていたので、魚影は薄いだろうと下見のみで終了。
[重要]禁漁区と入渓ポイント(宮崎県で初めての場所で)の探し方
耳川では、支流なども含めて「禁漁区」があるため、遊漁券を買った時にもらえるマップで禁漁区を確認しつつ下見をします。(↓のように、簡易地図をくれます)
民宿おまえさんの前の川をチェックしたら、今度は下流の上椎葉ダムの方に入渓できる場所が無いかをチェックしていきます。
なお、入渓ポイントを見つけるコツとしては――本当はあまり教えたくはないのですが――↓のような看板を探すことです。
看板は入渓ポイントで川に降りる釣り人にアピールするためにあるので「看板設置=お知らせがある場所の近くで川に下りられる道がある」という法則が当てはまります(笑)
ただし、場所によってはがけ崩れで下りられる場所が無くなっていることも少なくありませんので、悪しからず。
↓自分の体力と気力と集中力と相談して、ポイントは選んで下さい。このような場所も少なくありません。
同行者がいるのか、1人でいくのかなども考える必要があります。「余裕を持って上り下りが出来る場所」じゃないと、釣りの後に疲れて登れない……という訳にはいきませんので。
とある歌であるように「行きはよいよい、帰りはこわい」のが山道です。椎葉は電波の入らない場所も多いですので、安全に気をつけて、楽しみましょう♪
上椎葉ダムに流れ込むポイント①
こちらは、鳥居の近くの「めちゃくちゃ川に簡単に下りられる場所」です。長靴すら不要な、スニーカーで下りられる場所。ただし、ヤマメのポイントは無さそうだったので――鯉とかウナギ釣りに向いて良そうな場所でした。
上椎葉ダムに流れ込むポイント②
こちらは、別の川が上椎葉ダムに流れ込むポイントです。いくつか良さそうなポイントがあったので3/1はここをスタート地点にしました。(なお、3/1の朝6時~9時頃まで、1回もアタリすらなくて悔しい思いをしました……otz)
上流には、それなりに良さげな淵もあったりします♪
↓石に小さな川虫が無数について(中央の茶色の点々)います。4月になることには、しっかりと育ってヤマメの良い餌になってくれるかと。
↓このような場所を降りて、川に入っていきます(笑) 土嚢がある場所は、足場もしっかりしているので比較的安心して川に下りられます♪
(余談)椎葉の石と植物&カエルの卵など①
椎葉では、河原の石も綺麗な石が多いです。水槽とかにも使いたくなる石がゴロゴロしています(笑)
岩盤の上に、植物が逞しく根を張っています↓
石積み(石垣)で川沿いの壁が補強されている場所もありました。
↓水槽のデザインにも取り入れたくなる場所です。
↓川沿いの岩には、色々な苔やシダが群生しています!!
カエルの卵も。ヒキガエルかな??
(2/28の林道で珍しい苔の観察が出来ましたと書きましたが、こちらにも写真を並べておきます)
上椎葉ダムの下側の支流
最初に入ったポイントがダメでしたので、「毎年行っていてハズレの無いポイント」に移動します。上椎葉ダムの下側の支流になります。
しかし、昨年と違って堰堤が土砂で埋まって浅くなっており、堰堤の上にある滝つぼも全然反応なしです……otz
↓堰堤が土砂で埋まっています。1/3以下になっているのはショック!
↓を降りてみて――
――上流にある滝つぼ状の堰堤に到着。ここには、絶対にヤマメが潜んでいそうですが……。
途中途中のポイントも、反応なしで全滅です……otz
小崎小学校から上椎葉ダム側に
このポイントでもダメだったので、ダメ元で小崎小学校下の流れるプールから、上椎葉ダムの方に降りていきます。
昨年は、小学校下にテントをたくさん張れそうなスペースがあり、車も停められる場所でしたが――なんと全部(流されたのか、その後の工事をしたのか)土砂で埋まって、通路も川に埋まっています!!
車停められないじゃん……otz でもバックして、キャンプ場的な炊事スペースの横に何とか車を停められました。
こんな感じで↓上流側も下流側も平らな河原になっています。水の流れも木の枝の下を流れていて、「ここで竿を出したらすぐに木の枝に引っかかるな」と感じるポイントでした。
上椎葉ダムの方に下っていくことで、良さげなポイントが無いか探索します。
てくてく歩いていくと――↓のような、良さそうなポイントもいくつかありました。
目の前は、上椎葉ダム。ハイチェストウェダーを着ていても、流石にこれ以上は先に進めません。小型のゴムボートやカヌーを持っていったら楽しそうな場所(笑)
そして、ふと気づきました。……水中に「何か」がいることに!!
この写真↓の中央付近にいます。ちゃんと、水中でゆらゆら移動もしています!
……分かるかな?? この子。
大きな魚がいるのですッ!! ……焦る気持ちを抑えつつ、ミミズを付けて投入♪
――するものの、15分程で上椎葉ダムの方に泳いでいなくなりました( ノД`)
また次回以降に期待です!!
なお、下の写真↓は上椎葉ダムを道路から撮影したものですが、無加工の写真です。沖縄や奄美の海みたいに、透明度の高い水のおかげでエメラルドグリーンになっています。この中に、大型のヤマメやサクラマス、そして今回ゲットできなかったお魚さんが居てくれるのです(笑)
小崎方面の川を上流へ♪
小崎小学校周辺のポイントは一通り探ったので、上流に移動します♪
要所要所で良い感じの流れや淵があるのですが、小崎小学校周辺から上流はアクセスしやすい場所の為、先行者がたくさんいらっしゃいます。車を停められそうな場所にも、ジムニーや軽トラックを数台見ることができました。
そうこうしているうちに、どんどん上流へ。しかも――
全面通行止めで、西米良方面は通れないという……otz
ちょこっと引き返して、↓よさげなポイントを発見!! 車を停めて降りることが出来そうな場所も見つけられました♪
奥に小さな淵があります!!
車を停めた場所から、下に降りて……ふと、「何か」を感じて振り返ります。↓↓……今は冬ですね、良かった、空き家になっています♪
真ん丸のスズメバチの巣が橋の下にありました(笑) 真夏だと、凶悪な大家族が棲んでいたことでしょうから、ちょっと怖いですね。
しかし、その反対側には↓のような素敵なポイントが♪
近くの砂地に足跡がありましたので、先行者が入ったようです――が、ハニーワームを針につけて投入したら、今年1回目のアタリがありました!!
小ぶりながらも、綺麗なヤマメちゃんと出会えました。15㎝ない程度でしたので手早く針を外してリリースです♪
この後、もう1匹釣れましたが、こちらも小ぶり。大きいのは先行者が釣った後かなと思ったのと、時間も16時30分過ぎになったので、3/1は納竿としました。
小崎小方面~尾前方面まで帰るために、通行止めの道を迂回する林道にて移動します。
……ちょっと嫌な予感がしつつ(笑)
……うん、ガードレールが(谷に崩落して)落ちてるな!
……道路が崩落して、抉られてるじゃん!! ギリギリーー通れる――かな??
よしっ、行けた!!
……うん、ここからはガードレール無くなったな♪
……うん、尖った石と倒木ががが……(なんか擦った音が!?)
……翌日、気付いたのですよ。車の屋根の方が↓の有様になっていることに……otz
天然の10円パンチ、許すまじ!! (´;ω;`)
(余談)椎葉の石と植物&カエルの卵など② イワヒバ??
椎葉の山の中というか、川沿いには色々な植物が生えています。ふと、釣りをしながら目線を上げたら、イワヒバらしき植物の群生地がありました。
↓は種類不明ですが水辺にツタが生えています。
(余談)トイレ休憩が出来る場所は大切です! 釣りの前に把握しておきましょう!!
余談ですが、山の中での釣りでは「トイレ休憩が出来る場所」はとても大切です。トイレを借りられるコンビニどころか商店なども少ないため、事前にトイレ情報を把握していないと、最悪「開放的な場所で解放すること」になりかねません。
(なお「水に溶ける携帯ティッシュ」を忘れたら「天然のティッシュ(葉っぱ)」を使うしかないので、色々と気をつけて下さいね……かぶれる種類もありますので)
そのため、私もトイレが出来そうな場所を色々と調べてみました。その時に役に立つのが、↓のような観光マップです。観光施設の近くには、観光客向けのトイレがあります♪
例えば、「鶴富屋敷の目の前の駐車場」や「上椎葉ダムの公園」などには綺麗なトイレがあります。↓上椎葉ダムのトイレ。温水便座で座っても冷たくないのは、とても有難いです(笑)
五ヶ瀬方面でも、物産館などにトイレがあります♪ 早朝で物産館が閉まっていても、トイレは開放されていました。
3/2の帰り道でも少しだけポイント開拓します! 五ヶ瀬~熊本に抜けます!
民宿おまえさんに3/1も宿泊し、美味しい夜ご飯を食べながら他のお客さんと情報交換。
昨夜も一緒に話をした工事の方(ルアーでヤマメを釣る方)いわく、尾前の上流は「キャンプ場以降は通行止めで川に入れなかった」とのこと。キャンプ場でも釣りが出来るのですが、大物が釣れる場所には行けなかったようです。
また、どのポイントも土砂で埋まった場所は釣果が厳しかったとのこと。数年前は1日で20匹~50匹釣れたような川もダメだった模様です。
明日は、お互いに朝が早いために「またどこかで♪」とあいさつをしてから、それぞれ就寝でした。
☆
3/2の朝6時半ごろに(明るくなってからの)ゆっくり出発です。民宿おまえの女将さんが、おにぎりと飲み物をサービスしてくれたので、休憩の時に食べようとありがたく頂きます♪
2/28は民宿のある尾前までを水上村~不土野~尾前を抜ける最短距離で来たのですが、道路が崩落していて通行止めだった&小崎から水上村に抜ける方面も通行止めっぽいため、帰りは「五ヶ瀬~熊本方面~高速に乗るルート」にて帰宅します。
帰宅がてら、五ヶ瀬方面のポイントもチェックしていきます♪ 五ヶ瀬方面は、川沿いに片側1車線の立派な道路が通っています。離合する必要もなくスムーズに走れるので、車を停められそうなポイントもちらほら。
道路沿いのポイント
走っているうちに、「ポイ捨て禁止」「遊漁券を買って下さい」の看板がある場所を発見。
車を停めて山の下を見ると……
よさげなポイントがありました♪
ウェダーは不要っぽいので、長靴で早速、降りていきます。
ちょこっとがんばりながら、下りれました(笑) 見上げると、自分で自分を褒めたくなりますね♪
仕掛けをセットして、釣りあがっていきます♪
ただし、こちらも先行者の足跡がありました。足跡の消え具合から推測するに、昨日、誰かが釣った後のようです。
とても魚が良そうな場所なんですが……アタリが2回あっただけで、釣果は0でした。
朝は水温が低い(気温が0度前後だった)のも、良くはなかったのかな? 魚の活性が全体的に低い印象でした。
↓ここでは、餌を何気なく川原に置いて、見失ってしまいました。発見できましたが、危うく餌を無くしてしまうところでした。
その後、道を走りながら川沿いを上流に向かって走りますが……谷が深くて下りれなかったり、先行者が川に入っていたりと良さそうなポイントが無し。
国見トンネルが見えてきたところで、そのままトンネルを通って帰ることにしました。
まとめ:2023年2/28~3/2の解禁日ヤマメ釣り旅行♪
結果としては前年度が20匹以上だったのに対して、「2023年の解禁日では2匹(全部リリース)」でした。でも、色々な植物や石と出会えましたし、のんびりとした時間も過ごせましたし、民宿おまえさんの出会いも料理も素敵だったので、全体を通してみると「とても楽しい椎葉旅行」でした♪
6月頃の梅雨時期には、上椎葉ダムから大物が各河川に遡上してくる&五ヶ瀬方面も大物が上流に上ってくることが期待できますので、そのころにまたのんびり釣行してみるのもアリかなと思っています(笑)
暖かい季節には、上椎葉ダムでウナギ釣りをするのも楽しそうです!!
3/1は暗い時間に釣りのポイントへ行ってみたのですが、夜明け前の星空は本当に綺麗でしたから、夏の星空もきっと素敵だと思います♪
それでは、皆様も、安全に気をつけながら「魚釣り」を楽しまれて下さいませ。