(2023年初夏:奄美大島での観察&採集旅行②)2日目は古仁屋港から加計呂麻島へ移動して、加計呂麻島のアマミシリケンイモリを探します!!

(初回の記事にある「理念」を未読の方は、下の文章をお読みください。)

※奄美の生物観察&採集に対する、私の考え方や理念は下のリンクをお読み下さい。私は、まだ今ならぎりぎり、「希少種を繁殖させる&採集のマナーを守り配慮する」ことで日本の宝を守ることが出来ると考えています。200年後も水槽で奄美の生物種を飼育できるように、徳留アクア工房はブリードという形で貢献したいと考えています。

(2023年初夏:奄美大島での観察&採集旅行⓪)概要:奄美大島&加計呂麻島へ旅行に行ってきました~アマミシリケンイモリと熱帯産のコオロギと癒しを求めて5泊6日の旅へ~
昨日まで、奄美大島へ「アマミシリケンイモリ(綺麗な柄の子を繁殖させたい!)」と「熱帯産のコオロギ(養殖したい!)」と「癒し(これが一番大事!!)」を求めて5泊6日の旅へ行ってきました。コオロギは初日に公園で「タイワンエンマコオロギ」っぽい子...

 

↓ここから、加計呂麻島のアマミシリケンイモリ探しの記事です♪

初夏の奄美大島旅行、2日目の目標は「加計呂麻島でアマミシリケンイモリを探す!」ことです。結果から報告しますと、無事に加計呂麻島産のアマミシリケンイモリを観察&採集することが出来ました!!

厳選して採集した加計呂麻島産のアマミシリケンイモリは、徳留アクア工房で大切に血統を維持して累代飼育をして行きたいと思っています。なお、一部は今後WEBショップで7500円/匹~程度(あまり安くすると値崩れするので、高めを予定しています。累代繁殖用に本当に欲しい方のみご購入下さい。希望者には累代飼育の相談にのったり、サポートを行ったりもします)で販売することも計画していますので、気になる方はお問合せフォームから徳留までご連絡下さい。

 

古仁屋港~フェリーに乗って加計呂麻島へ♪

まずは、朝の7時の船に間に合うように古仁屋港へ行きます。朝日が眩しい……↓。

せとうち海の駅にて、チケットを購入できます♪

チケットを買って、古仁屋港から、朝一番の便で加計呂麻島にフェリーで渡る予定です――が、しかし。この日はフェリーがお休みだったので、代替輸送の小型の船で島に渡ります。

小型の船と言っても、フェリーと比べての話です。一度に15~20人くらい乗れそうな印象の船でした。台風2号が近づいていましたが、湾内なので波は穏やかです。

加計呂麻島の瀬相港に無事到着♪ 事前に頼んでいたレンタカーに乗って、港を出発!! 島の北部を中心に走っていきます♪

 

加計呂麻島のシリケンイモリのポイント探し♪

イモリポイントを探して、↓のような場所を見ていきます。山道の横や道路脇など、車などの往来の邪魔にならないように気をつけながら、ポイント探しです♪

旧日本軍の作ったダム?

↓のような場所にも、ちょっと寄り道。こちらは、旧日本軍の作ったダムとのこと。

山道を超えて、ダムが見えてきます↓。

水量はたくさん。アメンボがたくさん(笑)イモリは居なさそう……。

……うむ、水際の木の根元とかにも居なさそうでした。

ダムの下側はどうかな?と思って、降りていきます。(ハブには注意です♪)

↑も↓も、なんかイモリの気配は無さそう……。

 

林道の横

ダムの帰り道、林道の横にも良い感じの場所が。でも、こちらも居なさそうな感じ↓。

……奄美大島の本島なら、ある程度はイモリがいるような環境なのですけれど――居ません。

某小学校跡地の近くへ

気を取り直して今度は、某小学校跡地に向かいます。知人が某小学校跡地の近くで、イモリを採集した人がいると聞いたとのこと……ですが、小学校の跡地は私有地&畑になっている雰囲気なので、中には入れず。

手前の用水路を覗きます♪

……うん、イモリの姿無し。でも、近くの木に巻き付いている大きなポトスが綺麗でした!!

↓のようになっていて、茎の太さが太いものは私の手首くらいありそうです。オウゴンカズラとかハブカズラという名前で、奄美地域では要注意外来種に指定されているようです。

指と比べても、明らかに太いです!! めっちゃ茂っていました。

港でトイレ休憩♪

続きまして、別のポイントに向かう前に「トイレ休憩」を挟みます。↓のように、ハイビスカスが咲いていて、いかにも南国の港という雰囲気です♪

ガジュマルの木(もしくはデイゴ)……だったかな? 立派な幹です!!

海も透き通っていて、綺麗です♪

別の加計呂麻島のイモリポイントを探しに、移動です♪

道を走っていると、下のような山水が湧いている場所があります。水たまりがあると、大抵イモリポイントになっているのですが……

↓のように水が溜まっていない場所も多くあります。ワクワクして覗いたら、水なしだとちょっとがっかりします(笑)

そんな感じで移動していたら、↓のようなベストポイントを発見!!

水中をよく探しますが――ここもイモリは居ない様子。

デイゴの木がある海岸沿いで、休憩します♪

海岸沿いには大きなデイゴの木がありました♪ 観光スポットにもなっているようです。

↓のように、木洩れ日が何とも言えません♪

近くの海は、↓のようにとても綺麗。

サンゴのかけらや白化サンゴもたくさん落ちています。

↑はコウイカの骨。吹上浜とかでも、たまに見つけられます(笑)

加計呂麻島のイモリポイント探しを再開。途中で蛇発見!

ポイント移動の途中で、道路に蛇さんが出ているのを発見! ハブでないことを確認してから、外で写真を撮ります♪

アマミタカチホヘビ……だと思います(多分)。先日、私が農地で見かけた子どものタカチホヘビと比べ物にならない、大きな大人サイズです。

道路わきに消えていったのを見送ってから、移動を再開。

大きなガジュマルの木で記念撮影♪

途中、↓のガジュマルの木で記念撮影(笑)

枝張りが見事で、格好いいです!

集落で飼われているオオウナギを観察します

途中、集落で飼われているというオオウナギを観察に行きます。道路のすぐ下の、壁際に私の手位ありそうな子が隠れていました!!

↑の写真では、中央の波紋の右下、△の口先がちらりと見えています。地元の方いわく魚肉ソーセージなどを与えると、食べに出て来てくれるとのことでした。

水中には、大きな手長エビもたくさん見えていました。オオウナギの餌になっていることと思います♪

別のイモリポイントへ

オオウナギを見て英気を養った後、イモリポイントを探しに移動します。↓のような良さげな場所があったものの、やはりイモリの気配はなく……otz

お昼休憩。お弁当を食べて、一時休止します♪

時間もそろそろ良い感じだったので、お昼休憩をします。ガイドをして下さった方と一緒に、海辺で休憩♪

正面にはガジュマルの木と立て看板があり、↓のように男はつらいよのロケ地だったとのこと。

海から風が通る、素敵な場所でした。

加計呂麻島のアマミシリケンイモリを求めて、別のポイントへ!!

お昼休憩を終えると、時間的にもそろそろ終わりが見えてきました。まだ、1匹も加計呂麻島のアマミシリケンイモリを見れていないので……ちょっと焦りつつも、ポイント開拓をします♪

↑とか↓とか。

あるいは、↓などなど。道沿いのポイントになりそうな場所をどんどん覗いて、移動していきます♪

なかなか見つからず、加計呂麻島の中を「北へ南へ東へ西へ~♪」と放浪していました。

でも――ついに、加計呂麻島のアマミシリケンイモリを発見!!

そんな中、とある場所にてついに加計呂麻島のアマミシリケンイモリを発見です! 基本的には真っ黒な個体がほとんどでしたが、側線のようなラインが入る子がちらほら。

逃げられる前にお土産分を採集して……大満足な結果に♪

なお、興奮しすぎてポイントに入る前に写真を撮影できていなかったため、↓のように水が濁ってしまった写真しか残っていませんでした。しかも、採集した個体の写真を撮影していないと鹿児島市に帰って来てから気付く私……otz とはいえ、念願の加計呂麻島のアマミシリケンイモリを見つけることができたので、大満足です!!(厳選して採集した子達は、台風2号が通り過ぎた後に徳留アクア工房に送られてきます♪ トリートメント後に写真もアップしたいと思います!)

お土産を確保したので、ちょっと早めに古仁屋に戻ります♪

無事に加計呂麻島産のアマミシリケンイモリを満足できる数採集できたので、ちょっと早いですが古仁屋港に戻ります♪

↓は加計呂麻島の瀬相港。

ソフトクリームも美味しかったです♪

↓のように、海中はとても澄んでいます♪

舟が出るまで、のんびりと過ごします♪ お土産に加計呂麻島の島バナナもゲット(笑)

 

余談:加計呂麻島の植物も綺麗でした♪

加計呂麻島では、島の植物も綺麗でした。緑も花の色も、生き生きとしています!!

↑や↓はサンゴの石垣。トカゲのすみか(時にはハブの隠れ家)にもなります♪

奄美のつつじも綺麗でした♪

オウゴンカズラや海辺の植物も茂っています♪

まとめ:加計呂麻島産のアマミシリケンイモリを無事に見つけられました♪

今回の奄美旅行の目的の1つだった、加計呂麻島産のアマミシリケンイモリ探し。島中を行ったり来たりして結構なポイントを探してみたのですが、見つけられたのは1か所のみ。

しかし、今回は見つけられなかった地域でも、インターネット上では「イモリを見つけた」と写真でアップされている旅行者の方もいます。なので「加計呂麻島のアマミシリケンイモリは、奄美大島の本島に比べて、かなり生息密度が低い」のかなというのが、私の印象です。

奄美大島の本島だったら「絶対にイモリがいる!!」と思うような場所にも、加計呂麻島ではイモリがいませんでした。今回、加計呂麻島のイモリに出会えたのは、本当に運が良かったからだと思います。

加計呂麻島の貴重なアマミシリケンイモリを後世に残すため、加計呂麻島産のアマミシリケンイモリの繁殖にも今後チャレンジしていきます♪

それでは、また次回の記事(3日目の『海遊び(釣り&磯採集)』の記事を予定)でお会いしましょう!!

※後日、台風明けで加計呂麻島のアマミシリケンイモリが届いたら、この記事に加計呂麻島のアマミシリケンイモリの写真を追加しておきます。少々、お待ちくださいませ♪