2023年1月に、8000円程度で生き物向けの簡易温室を製作しましたので、レポートにまとめます。節電や節約、効率もアップしますので、熱帯魚水槽や観葉植物栽培におすすめです♪
簡易温室の製作は、我が家の水槽の本数が急激に増えたことで「ヒーター代がもったいない」と感じたからでした。各部屋に散っていた水槽を1か所にまとめ、スタイロフォーム(断熱材)で囲うことで、節電を狙っています。
実際、冬場の低温が厳禁な「ヒカゲヘゴ」や「フィロデンドロン」などの、一癖ある植物も今のところ元気にのびのびと育成できています。また、餌用の生餌などを冬でも殖やせるというのも便利です。
↑シダ植物の胞子を撒いた容器を、水槽の上に置いています。20度~25度の管理が必要なので、温室はとても重宝します。↓
なお、温室の完成写真はこちら↓です。完成直後の写真なので、温室の中身はまだまだスカスカですが、ひとまず仕上がった状態です。
この時は、保温用の熱源として、25度設定の60㎝水槽が1本入っています。
近々、もう一本60㎝水槽を追加しますが、この時点でも簡易温室の中は18度程度の気温を維持できています(制作翌日の朝に、温室内の3か所で測定。外気温は9度でした)。
25度設定の60㎝水槽を2本以上、温室内に入れていれば温室全体を20度程度に維持してくれそうです♪
予想に反して、水槽のすぐ上(画像中部)でも、床に近いケースの上(画像下部)でも、温度は1度ほどしか変わりませんでした。
さて、そんな温室ですが必要な素材について紹介していきます。
簡易温室の材料&加工道具
簡易温室の材料は次の通りです。全部で大体8000円ほど。建材に強いホームセンターなどで手に入ります。(私は、材料をニシムタ与次郎店さん&キタヤマ東開店さんで手に入れました)
・スタイロフォーム(2㎝×180㎝×91㎝):4枚
⇒簡易温室の保温に使います。屋根と壁、窓側の下の壁に使います。4000円程。
・ベニヤ板(1㎝×180㎝×90㎝):1枚
⇒床に敷きます。コレがないと隙間風や床からの冷たさが伝わり、保温効果が激減します。私も、後で気付いて追加しました。2500円程。
・園芸用の透明ビニール①(0.1㎜×230㎝×1m):1枚
⇒窓側に貼ります。気密性を保ちながら、採光ができます。500円程。
・園芸用の透明ビニール②(0.1㎜×230㎝×2m):1枚
⇒手前側に貼ります。気密性を保ちながら、温室内の鑑賞ができます。1000円程。
・固定用の布ガムテープ(濃緑):1個
⇒スタイロフォームなどを固定するために使用します。私は、100均で買える濃緑のテープを使用しました。110円。
・加工道具:ハサミ、カッター
⇒スタイロフォームの加工はカッター、ビニールの加工はハサミを使います。
・その他:簡易脚立
⇒温室の天板にビニールを掛ける時に使うと便利です。無くても何とかなりますが、あると作業が楽になります。
簡易温室の組み立ての様子
設置予定場所はこちら。南側の庭に面した縁側です。床は180×91㎝のベニヤ板がギリギリ敷けますが、壁はカーテンの開け閉めがある関係で75㎝の奥行にしないといけません。スタイロフォームをカットする必要があります。
まずは断熱効果アップと床の補強のために、「ベニヤ板を床に敷く」のですが……私は最初にベニヤ板の必要性に気付いていませんでしたので、皆様は忘れずに敷いて下さい。
次に、スタイロフォームを設置場所に組み立てていきます。壁を3面作り、天井を付けるイメージです。
私は、スタイロフォームを直接組み立てましたが、「費用に余裕がある方」や「しばらくは解体しない予定の方」ならば1×4材などで木枠を作っても格好良いと思います。
スタイロフォームだけですと、補強を入れないと中央が反ってしまいますし。(補強はカットしたスタイロフォームを柱として使います。中央とふすまで隠れる右側に柱として入れます)
↓壁ができたら、ビニールを貼っていきます。窓側は、採光ができるように開けておきますが、空気が上から漏れないようにしっかりと貼っていきます。
ビニールは、↓のようにめくることができます。なお、白い棚が60㎝の水槽台、茶色の棚が横幅60㎝の化粧板の棚です。
ここまでできて、床にベニヤ板が無いデメリットを発見。縁側の床板からの隙間風が思いのほか通るため、気密性がかなり無いという……otz 台所で換気扇を使うと、ビュービューと風が抜けていきます。
↓翌日、ホームセンターキタヤマさんでベニヤ板を購入。温室の下に敷きます。水槽や棚の位置もだいたい決まり、温室内を整えていきます。
ベニヤ板、本当に効果が絶大です! 体感温度は10度くらい違います(笑)
↓植物管理ができる、衣装ケース。背丈が小さいものは下で、背丈が大きいものは上の衣装ケースで、蓋を外して管理します。また、棚の下のプラケースはイトミミズの養殖を試しています。自家繁殖のイトミミズなら、汚れや重金属汚染なども心配しないで良いので……上手く育って欲しいです。
↓温室の右側は、60㎝水槽が入ります。販売用の水草育成スペースにするか、レイアウトのサンプル水槽にするかはまだ未定です。
採光用の窓からも、日中はしっかりと光が入ってくれます♪ ただ、夏場の温度管理がちょっと大変そうなので……中に入れる生き物は、季節によって変化させてあげると良いかもしれません。また、小型のスポットクーラーなどの導入もありかもです。
まとめ:簡易温室、おすすめです♪
さて、今回も徳留アクア工房の記事にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。円安と原油高で電気代が厳しい今日この頃ですが、節約できるところはしっかりと節約して、生き物飼育を楽しめたらと思います。
材料さえそろえば、製作が1~2日で出来る簡易温室。想像以上に効果が高くてびっくりです。また、ひと昔前なら揮発性物質(シックハウス症候群のアレ)などの匂いが気になっていたかと思いますが、最近の建材は匂いがほとんどしないので、そういう意味でも驚きました。
畳一枚のスペースがあれば、簡単に制作できますので、ぜひ皆さんも制作してみて下さい♪