ミナミイボイモリを購入。来年以降の繁殖用の親にするため、これから育てて行きます♪

繁殖用の親とするために、国内ブリードのミナミイボイモリを5匹購入しました。詳しい飼育方法や繁殖などについては、インターネット上に多くの先輩方の情報がありますので……今回は、「こんな風に導入したよ~」という体験記事みたいな空気で進めていきたいと思います。

さて、それでは早速購入した子達の紹介を。

日本に棲息するイボイモリは飼育や販売が規制されていますが、中国や東南アジア等に棲むミナミイボイモリとそれに似た仲間(ミナミイボイモリ・アメイロイボイモリ・コイチョウイボイモリ等)は、国内で繁殖させた個体が流通しているので、比較的手に入りやすいです。

現在は、日本に棲息するイボイモリを飼う訳にはいきませんので、個人的にずっと飼育~繁殖をしたいなと考えていたミナミイボイモリを、気合を入れて本格的に導入です。

今回は、通信販売にて購入して、宅配便で運ばれてきました。

 

通販で購入⇒まずは「室温」に慣らす

通販で購入した場合、外気温によってイモリの入っている発泡スチロール箱も冷やされています。急激な温度上昇はイモリに悪影響がありますので、18度くらいの部屋に箱ごと放置して、室温に慣らす作業をします。

ミナミイボイモリの梱包方法

なお、ミナミイボイモリの適温は16~22度程度と言われています。我が家では、簡易的な温室(保温スペース)を制作しているので、ミナミイボイモリちゃん達もそこで管理をしていきます♪

↓縁側に設置した簡易的なモノですが……こういうスペースになります♪

南向きの縁側に、1.8m×90㎝程度(畳1枚分)のコンパネを敷いて、その上に自作しました。建材用のスタイロフォームを組んで、ビニールハウス用のビニール(1M単位で切り売りされている)を貼り付けた簡易的なものです(笑)

でも、コレがあるかないかで、体感できる温度が大きく違います。個人的には12度くらいは違う(←言い過ぎじゃないくらい、本当に温度が違う)と感じましたので、冬場の水槽管理にかなりおすすめです!

まだまだ出来たばかりの簡易温室ですが、我が家では――60㎝水槽2本、30㎝水槽4本、プラケース2個、衣装ケース2個+α――にて運用していこうと考えています。なお、保温の方法は『60㎝水槽2本にヒーターを設置することで、他の水槽も(それなりに)保温される』という仕組みなので、2本以上の水槽にヒーターを入れている方は、節電しつつ水槽を増やせるのでおすすめです♪

なお、制作中の流れやトラブルなどを写真に残していますので、また近々、「簡易的な温室の制作方法」についても記事にまとめてみたいと思います。

――ということで、話をミナミイボイモリに戻しますね。

 

棲家を準備(テラリウムで管理すること)

室温に慣らす間に、棲家となる水槽を用意します。今回は、30㎝キューブ水槽を2個並べて、2匹と3匹に分けて飼育します。

ミナミイボイモリも、複数飼育していると喧嘩をして、場合によっては手足を食いちぎられることがあるようなので……リスク軽減の為にも、1匹あたりの表面積を作ってあげます。

↓の写真でも、見るからに顎が発達して「噛みつきやすい頭」をしていますよね。噛みつき攻撃をしてくるマムシやハブとかと同じ、三角形の頭です……ちょっと怖い……otz

なお、ミナミイボイモリの幼体は「深い水場があると溺れる」ので、ほぼ100%が陸上のテラリウムで管理をしてあげます。とはいえ、浅い水場がないと脱水するので、微調整は大切です。

↓底砂のソイルを入れて、流木や溶岩石、軽石をいれます。その後、植付ける植物を仮置きします。

↓脱走しないように、金属製の金網で蓋をします。なお、金網の上にガラス板を置くことで、保温と保湿と通気性を調整することができます。

ちなみに金網の目は、5㎜×5㎜くらいなので、今回の幼体は脱走はしないです。ですが、金網を持ち上げて脱走することを防ぐために、「重石をなるものを置く+養生テープで蓋の両端を固定」した方が良いです。

 

また、少し前にも書きましたが「ミナミイボイモリの飼育には、溺れない程度の浅い水場が必須」です。ミナミイボイモリが、水分を吸収する場所やフンをする場所になるからです。

大抵はエサ皿などを別に入れて水場を作っても良いのですが――私の場合は「植物の浄化作用&植物への給水&水皿メンテナンスの軽減」を期待して――底砂のソイルに傾斜をつけて、水槽の手前部分に「浅い水場をつくる」ことをしました。

毎週1回程度、植物に水やりを多めにしつつ水場の水も排水することで、水場を綺麗に維持することが期待出来ます♪

 

一晩馴染ませてから、水槽へ♪

届いたばかりのミナミイボイモリですが、室温(簡易温室の温度)に1番慣らしたら、水槽に入れてあげます。そのため、今夜は「プラケース」がお宿に。

脱走が絶対に出来ない構造のプラケースは、イモリの仮宿や避難スペースとして欠かせないグッズです(ケンカや拒食対策としても、中型以上を1つは家に持っていて損は無いです)。

ミナミイボイモリ_徳留アクア工房

環境に慣れる迄は、餌やりも控えますが――この状態でも「人を見つめる=ピンセット給餌を期待している」ような様子を見せてくれました。

ブリーダーさん宅ではイトミミズやハニーワームを食べていたようですが、我が家でもバランスよくご飯を食べて、元気な親に育ってもらいたいです♪

 

――ということで。

今回の記事も、最後までお付き合いいただきありがとうございました♪ ミナミイボイモリについてはまた、折々の飼育状況や繁殖に向けた取り組みなども紹介していきたいと思います。