テラリウム、コケリウム、イモリウムなどが好きな私ですが――簡易温室をつくったせいでおかげで、「国内外のシダを冬場でも胞子から栽培することにチャレンジできる!」と気付いてしまいました♪
園芸店でよく見るアジアンタムやシダの仲間、奄美大島のオオタニワタリ、海外の様々なシダまで。
また、日本ではほとんど流通していない種類も少なくないのがシダの仲間です。早速、心くすぐられる海外シダをネットで探して――ポチっと注文して――数日で到着。
せっかくなので、自宅で栽培している「獅子葉のマメシダ(葉っぱの形が変わっているマメシダ)」も胞子から育てる準備をします。
まずは、殖やしたいシダの胞子を準備する
胞子が無いと、シダは増やせません。幸い、ネットでポチったり、自家栽培したりして、今回は胞子を手に入れることが出来ました。
☆ネットで購入したシダ
:Neolepisorus sp.(ネオレピソラス/中国南部のシダ。丸みを帯びたヒトツバのような葉っぱに、白い模様がはいる種類。栽培の難易度高めとのこと)
:Blechnum obtusatum v obtusatum(ブレクナム オブツサータム/ニューカレドニアの低地熱帯雨林に生息する半水生の木生シダ。1m未満の細い幹と、羽のようなギザギザの葉っぱを持つ種類)
☆家で栽培したシダ
:獅子葉マメシダ(日本中の雑木林などに生える、丸い葉っぱを持つマメシダの変異種。栽培は容易で維持するのは楽ですが、たくさん増やすのはなかなか大変)
栽培用の培地を準備します
シダは「胞子で増える」ことを知っている人は少なくないと思います。ですが、具体的に「シダ植物の繁殖の流れ」の説明をするとなると、自信を持って説明できる方は多くは無いと思います。
私自身、中学校の理科で習った「胞子⇒前葉体⇒(受精)して子株が出来る」という程度の理解と知識しか残っていませんでしたので、WEB上でですが「シダ植物 胞子から育てる」などで検索をして色々と調べてみました。
シダの栽培のコツとしては、「用土の殺菌」が大切みたいです。殺菌が出来ていないと「胞子⇒前葉体になった後、病気やカビが発生してしまってなかなか育たない」ことがあるようです。
――ということで、私も用土を炭火で殺菌(笑) 使わない鍋と七輪で10分程あぶります。その後、一晩冷まして、透明なケースに赤玉土+育成用土を入れます。
用土は、「赤玉土+育成用土」の2層構造にしています。
赤玉土は保水力のアップと根腐れ防止に。育成用土は「ピートモスとバーミキュライトの混合」が胞子の販売店さんのお勧めでしたが、似たような用土として「さし芽用の土」が販売されていたのでそれを使用します。
ちなみに、使用したケースは、管理のしやすさも考えてちょっと大き目に「ダイソーで売っている330円の透明容器」にしました。(一般的には、密閉できる透明プラのお弁当箱などが使われるらしいです。大き目の容器にしたことが、吉と出るか凶とでるか……ですね)
なお、胞子を撒く前に「水分を加える」ことも欠かせません。コップと霧吹きで用土を湿らせて、用土をしっとりさせます。また、↓ハイポネックスなどをかなり薄めて、用土に栄養素を追加します。(私は、同じ成分の「観葉植物の鉢に刺して使う緑色のリキッド:8本で100円程のうち1本を500MLのペットボトルで割って、霧吹きでまんべんなく1/4を撒くようにして使いました。)
↓種まきの前は、用土全体がしっかりと濡れているようにします。
胞子を撒く&容器を20度以上で管理
用土全体に、なるべく均一になるように胞子を撒きます。ネットで購入した胞子も、それぞれが混ざらないようにして撒いていきます。
↓撒き終わったら、蓋をしてそれぞれの品種が分かるように名札を付けます。
↓胞子を撒いた後は、容器を「蛍光灯などの光が当たる環境」かつ「20~25度程度」で管理します。私は、簡易温室内の60㎝水槽(温度設定25度)の上で管理することにしました。
↑なお、LEDライトの発熱を直接受けないように、100均で「プラモデルを飾る台」と「60㎝幅のワイヤーメッシュ」を買ってきて、その上に容器を載せています。
明るさが足りないかもしれないので、右側の水槽の上(外からの光が日中入る場所)に移そうかなと執筆時点では思っています。
まとめ:シダを胞子から育ててみよう♪
「胞子から植物を育てる」――と聞くとハードルが高いイメージがあります。私自身もそうでした(笑) しかし、せっかく簡易温室をつくったのだからとチャレンジしてみました、
今回は、胞子を植えたところまでですが、今後の経過も報告していきたいと思います。しっかりと前葉体が出来て、シダの子株ができるのか……ちょっと不安でもありますが、気長に待ってみたいと思います。
お店の人いわく「シダは胞子から前葉体ができるまで、気の長い種類だと半年程度かかるものもある」ようです。出来れは早めに育って欲しいですが、3種類のシダの今後が楽しみです♪
しっかりと育ってくれたら、徳留アクア工房のWEBショップでも販売できるかもしれませんね。