(アカハライモリの生息地めぐり)2023年1月、鹿児島県の北部方面にて冬のイモリ観察です♪

2023年1月、鹿児島県の北部方面にて「アカハライモリの生息地」を覗いてきました。今はまだ水温が低いのでイモリは居ませんでしたが、1匹だけ小さい子を観察することができました。

この場所は、山に囲まれた池&田んぼ用の水路があり、1年を通して山水がじわじわと湧いている場所になります。「山水のおかげで水が入れ替わりつつ、目立つような流れは無く、落ち葉や泥に赤虫や小型の虫が潜んでいる」――という、イモリにとって最高の環境です。

 

アカハライモリのポイント① 山水の貯まる池

この場所は「池で産卵~成長して子イモリになり、近くの山で亜成体~成体となり、成熟して池に帰ってくる」――という、イモリの繁殖にも理想的な環境があります。春~秋は色々なカエル&ヤマカガシなどのヘビも多く見ることができる、本当に自然が豊かな場所です。

↑倒木や落ち葉が、イモリの隠れ家になります。また、セキショウなどの水辺の植物も生えています。

↓シノブゴケなども近くにたくさん生えている、湿気の多い場所になります。

 

アカハライモリのポイント② 用水路脇の1年中水が枯れない場所

↓こちらは、また別のポイント。ここでは、小さなイモリがのんびりと過ごしていました。4月~5月は、ここでも成体のイモリが繁殖行動を取っているのを見ることができます。

 

アカハライモリのポイント③ 鹿児島県の北部の某所

↓こちらは、オタマジャクシ。多分、時期的にヤマアカガエルのオタマだと思いますが……オタマの見分け方は私は詳しくないので、種類は不明です。

↑こんな感じの卵も見ることができました。

 

帰り道にて:蒲生神社と日本一の大楠

帰り道にて、「日本一大きな楠の木」がある蒲生神社にお参りしてきました。大楠は、シダや苔が幹に茂っていて、アクアテラリウムのイメージを広げてくれました。(こんな色々なシダや苔が密生したレイアウトを作りたいものです♪)

↓根元の遊歩道から、上を見上げて撮影。

↓樹上~根元まで、色々なシダやヒバ、ツタや苔が生えています。

撮影だけでなく、蒲生神社にもしっかりとお参りをして、鹿児島市内の自宅へ帰宅します♪

 

まとめ:冬のイモリ観察も良いモノです♪

アカハライモリの観察は、イモリの繁殖期である「4月~5月のゴールデンウィーク迄」が1年で最も多くの子達を見ることができます。そして、その中には「色彩変異や個性的な模様」のアカハライモリが含まれることも、わずかですがあったりします。2023年の4月~5月は、そんな綺麗なアカハライモリを採集して「自家繁殖」させたいと考えています。

 

国産のイモリ飼育という趣味は、今までは「野生の採集した個体」が流通する事がほとんどでした。「繁殖個体」では、色彩変異などの個体を繁殖させている方のところから、綺麗な子達がわずかに流通する程度です。

しかし、今後も日本産のイモリ飼育を趣味として楽しみ続けられる未来に繋げるには、「今のままではいけないな」と私は考えています。

例えば今後は、「産地別の管理」、「必ずペアでの販売」、「繁殖を視野に入れた飼育」、「卵~成体まで育て上げるスキルを一人ひとりが持てる機会をつくる」――ということが大切かなと考えています。

今はまだ、試験的な段階や計画段階ではありますが、徳留アクア工房もいろいろと頑張っていきたいと思っています♪