Q.観賞魚用のヒーターとサーモスタッドの「使い方」と「動作確認方法」と「交換目安(寿命)」を教えてください。A.長く使える物も有りますが、ヒーターは1〜3年、サーモスタッドは2〜5年で故障することが多いようです。

ここ数日はすっかり朝晩が涼しくなりました。熱帯魚の水槽にも、ぼちぼちヒーターが必要です。

ということで、先日、うちの手持ちのヒーターの動作確認をしてみました。

合計20本以上の中古のヒーターとサーモスタッド。一部は通電しなかったり、加温されなかったりと故障していたので、共食いや部品取りをしながら、使えるヒーターとサーモスタッドを分けていきました。

↓は動作確認中の水槽の様子。1本ずつコンセントに挿して通電と加温と温度調整をチェックしていきます。

ーーということで、今回は寒い季節の観賞魚の飼育には欠かせない、水槽用のヒーターとサーモスタッドについて、基本的な使い方とちょっとした雑学を紹介していきます。

(基本)観賞魚ヒーターの使い方

まずは、ヒーターの基本的な使い方です。

①パッケージから出す+コードや各部分に破損がないかチェックする。(特にヒーター部分が割れやすいので、必ず事前にチェック!)

②ヒーター部分(と温度センサー分離型は温度センサー部分)を水中に入れる。

③電源プラグをコンセントにつなぐ(タコ足配線では、合計1500Wを超えないように注意!火事になります)

④温度調整機能が付いている製品は、希望する設定温度にする。(同時に低めの温度で通電ランプが点くことも確認しておく)

ーーとなります。

↑は「ヒーターとサーモスタッドが別々になった製品。嵩張りますが、ヒーターとサーモスタッドを別々に交換できるのて故障に強いです。

↑は「ヒーターとサーモスタッドが一体化した製品」。水槽周りがスッキリします。また、温度調整も可能です。

↑は「18度や26度などに固定する(温度調整出来ない)変わりに、かなりスマートな製品」。ヒーター部分を流木の裏面等に隠せば、ほとんど目立たないので、小型〜60センチまでの水槽におすすめです。

(雑学)ヒーターとサーモスタッドの歴史

このような感じで、ヒーターは通電することで水槽を温める機能を持ちます。ただ、ヒーターで加温するだけだと「温度が上がり続けてお湯になってしまう」のでーーサーモスタッドという機器で「熱帯魚の適温に水温を調整」します。

今はIC式での制御が多いですが、平成まではバイメタル式で温度調整をするサーモスタッドも見かけました。

試験管内に金属板が2枚入っていて、温度変化で離れたりくっついたりして通電(ヒーターのオン・オフ)を管理します。バイメタルを包んでいる試験管ごと水槽に入れてあげて使っていました。

ちなみに、サーモスタッドがあるおかげで昭和初期やそれ以前の「暖炉で部屋全体を温める(人間が温度を管理する)」「水槽の底をブリキなどの金属にして、ロウソクで温める(本当に初期の初期)」という事をしなくても大丈夫になりました。

サーモスタッドって、本当に「熱帯魚を趣味レベルで飼育するために欠かせない製品」なのです。

(雑学)ヒーターとサーモスタッドの関係

ソレを踏まえた上で、ヒーターサーモスタッドは、基本的には「加温部分(ヒーターの加熱する場所)」と「サーモスタッドの温度センサーがある場所」を水槽内に沈めます。

ヒーターの発熱で水温が上がったら、サーモスタッドの温度センサーで「」これ以上温度が上がらないようにと電流を止める」仕組みで、保温が成り立っています。

アクアリウムが始まった最初期に「人間が温度計を見て、ロウソクや暖炉の調整をしていた」のをーー機械で自動化した、というイメージで考えると分かりやすいかなと思います。

(寿命と故障)保温機器の交換目安について

ヒーターやサーモスタッドは消耗品です。100w〜300wなどの大きな電流が、冬の間流れ続ける&頻繁にオン・オフされるので、故障しやすいのです。

例えば「ヒーターの寿命は1〜3年」「サーモスタッドの寿命は3〜5年」と言われています。

例外的に10年くらい使える「当たりのサーモスタッド」もあったりしますが、大体は上記の範囲で寿命を迎えて故障します。

通電する(通電ランプは点いている)けど加温されないーーってパターンも多いので、冬の間は「温度計をしっかり毎日見る」ことは大切だったりします。

なお、前述のようにヒーターには「分離型」「一体型」「温度固定式」のパターンがあります。

一体型や温度固定式の製品は、スリムな見た目でスッキリしています。ーーが、「壊れた部品ごとの交換が出来ない」ため「1〜2年でヒーターの寿命が終わると使えなくなる」デメリットが有ります。

その一方で「分離型(サーモスタッド+ヒーター)」が別々にコンセントでつなげられるタイプは「壊れたヒーターのみ交換」「壊れたサーモスタッドのみの交換」などが可能ですので、数年単位のランニングコストを考えると分離型がお得だったりもします。

(動作確認)サーモスタッドとヒーターのランプ確認

サーモスタッドには、ほとんどの製品で通電ランプが付いています。

↑の状態は「通電ランプ」が消えています。水温の目盛りを回して26度くらいにすとーー↓のように通電ランプ(この製品はオレンジ色)がつきました。

また、ヒーターも一部の製品では「通電ランプが付いているもの」も有ります。コレも通電したらオレンジや赤のランプが点きます。

ーーとはいえ「ヒーターの通電ランプが点灯しているけれど、加温されていない故障」がたまにあります。

①温度計で毎日水温を確認する。

②ヒーター通電中に「水の中のゆらぎ(ユラユラ)」をチェックする。

事が大切です。特に②は、ヒーターの加温部分の周囲1〜3ミリくらいが、お湯と水の温度変化でユラユラするので、慣れてきたら見分けられるかなと思います。

(例外)通電しっぱなしでお湯になることも

サーモスタッドの故障では、通電しっぱなしになって「加温され続けて、水槽内がお湯になる故障」も稀に有ったりします。

私も25年くらい熱帯魚をしてくしていて、遭遇したのは1回しか有りませんがーー「水槽から湯気が出る」ような故障もありえますので、頭の中に入れておくだけでも万が一の時に(火傷せずに冷静に)対処できるかと思います。

なお、サーモスタッドの温度判別のセンサーが故障すると通電しっぱなしになるようです。また、水槽からセンサーが飛び出している(外気が寒い時は特に)時にもヒーターの加温を察知することができずにお湯になります。

コードを何かに引っ掛けてしまってセンサーが外に出る、水が蒸発してセンサーが外に出るーーなどで起こり得るので、気を付けてあげてください。

(まとめ)便利な道具を安全に使いましょう♪

ーーということで、今回は観賞魚用のヒーターとサーモスタッドについて紹介しました。

アクアリウムの歴史でも「冬場の適正温度の維持(加温&保温)」は、昭和の後半までーーいえ、ICチップ式の製品が出るまで(バイメタル式はかさばる&誤作動もあった&微調整も難しかったので)大きな負担でした。

今は便利な製品が多いので、飼育目的に合わせてチョイスしてみてください。

↓のように、「同じサイズでも加温力(W数)が違う」事が多いです。

〜30センチ水槽は50wくらい。〜60センチ水槽は120Wくらい。〜90センチ水槽は300Wくらいーーを目安に製品を選ぶといいです。

また、水槽の本数が増えてくると「部屋ごとエアコンの暖房をかけて保温する」という方法も現実的になります。

冬場のエアコン代は4.5〜8畳でおおよそ6000〜8000円くらい必要になりますが、水槽用のヒーター5本くらい(500〜800W)で元が取れますので「消費電力」を計算して検討してみてくださいませ。

ーーとはいえ、省エネや自然のためにも、なるべく「冬場は熱帯魚の水槽は少なくする(まとめられる水槽はまとめる)」、「水槽の周りにプチプチを巻いて保温する」、「水槽はなるべく暖かい部屋に置く」などのエコ対策を冬場はしてあげたほうが良いです。

皆様も、大掃除がてら、冬に向けた準備を進めてくださいね♪