(海水魚の飼育)厚み4mm板のアクリル60㎝水槽にて、海水魚の飼育水槽を立ち上げました ~この1ヶ月程の茶ゴケ対策&意外と側面に「たわみ」が無いことにびっくり!~

鹿児島市の水槽無料引取りや水槽メンテナンスをしている、徳留アクア工房。

先日の記事で、海水魚水槽の無料引き取りについても紹介しました。それと同時に、今まで淡水魚やテラリウムの紹介がメインでしたが、海水魚も水槽レンタルで施工する以上「サンプル水槽を持っていないといけない」と感じて、2023年4月上旬に海水魚水槽を立ち上げてみました。飼育する生体は「カクレクマノミ×2匹+ハゼの仲間をメインに、巻貝など」を入れていきます。

今回は、4mm板のアクリル水槽の「たわみ」と、2023年5月上旬(立ち上げから約1ヶ月)における茶ゴケ対策(経過の様子)を報告します♪

 

海水魚飼育はアクリル水槽が絶対におすすめ

徳留アクア工房では、海水魚水槽に「アクリル水槽」をお勧めしています。その理由は「アクリル水槽では水漏れが起こりにくいから」です。

淡水ではガラス水槽でも大丈夫なのですが、海水では「ワーム(ゴカイの仲間)」が水槽のシリコンに穴をあけてしまうことが多々あります。ガラスとガラスのつなぎ目のシリコンに穴があくと……貫通したら、確実に水漏れが発生します。特に、海水は電気を通しやすい性質を持ちますので、漏水は漏電や火災の原因になりかねません。

↓はガラス水槽。ガラスは「接着が容易=自作しやすい」のですが、ワームが穴をあけると漏水してしまうので、頻繁に水槽を買いかえる必要があります。

一方、アクリル水槽は溶剤で溶かして接着をしていますので、ワームが穴をあけてしまうことがありません。またアクリルは割れにも強いので、小さなお子様がいるお宅でも、怪我の心配が少なく水槽を置くことができます。

そのため、徳留アクア工房の水槽レンタルでは「海水魚水槽では、アクリル水槽での施工が必須」と考えております。水槽の値段が10000円アップしたとしても、長期の安心が買えるという意味では、アクリル水槽がお勧めです。

↓のように透明度も高くて、板同士もきっちりと溶着されています。

 

でも、アクリル水槽って高いんでしょ? 傷もつきやすいし。

アクリル水槽は、標準的なガラス水槽の3~5倍くらいの値段がします。アクリルの厚みやメーカーで値段は上下しますが、総じて「ガラス水槽よりも、アクリル水槽の方が値段が高い」です。

また、アクリルはガラスに比べて傷がつきやすく、メンテナンスを間違えると傷だらけになって悲しい思いをすることがあります。アクリル水槽の購入を予定している方は、アクリル水槽の特徴やメンテナンスについても、調べてみて下さい。

 

ただ、漏水のしにくさや割れにくさを考えた時には、明らかにアクリル水槽にメリットがあります。また、150㎝以上の水槽などをオーダーメイドする時には、加工の容易さや軽さからアクリルで水槽を作ることがほとんどです。

透明度も、ガラスと比べると明らかに違います。↓では、蓋がガラスなのですが、水槽と比較すると全然違いますよね。(ガラスフタ:水色 / アクリル水槽:透明)

 

アクリルの60㎝水槽は、4mm板では「どのくらい、たわむ」のか?

なお、60㎝水槽では4mmなどの薄いアクリル板を使うと「水槽がたわむ」と言われています。WEB検索でも「アクリル水槽 たわむ」「60㎝水槽 アクリル たわむ」などのキーワードで検索されています。

しかし、最近(2023年)のアクリル水槽では、たわみはあまり気にしなくても大丈夫です。水槽の中央や隅に入れる枠を太くすることで、4mm板でも目視では気にならない製品が多くあります。もちろん、素人のハンドメイド水槽や海外から輸入された粗悪な水槽は論外ですが、一定以上のメーカー品の中から選んでおけば「水槽のたわみ」は気になりません。

↓は今回使用したアクリル水槽。某メーカー製です。

今回のアクリル水槽は4mm板を使っていますが……↓のように、目視では一切たわんでいるように見えませんよね?

あえて4mm板を使用することで、5㎜板や6㎜板を使用した水槽よりも「かなり価格が抑えめで購入できます」ので、お客様にもぜひお勧めしたい(水槽販売やレンタルで使用できる)商品です♪

↓水槽中央の補強も、結構太めで丈夫です。

空の状態では、↓のような感じ。

↑海水で使用しても、塩だれがほぼ無い作りになっています。うちでは上部フィルター+水中モーターで使用していますが、水槽からの塩だれが無くなりました♪

 

海水魚水槽のセッティング(ざっくりと!)

前置きが長くなってしまいました、本題を続けます。まずは、海水魚水槽のセッティングをします。

アクリル水槽を軽く洗い、その中に「人工海水」を入れていきます。(今回は、ざっくりとした説明です。詳細はまたいつか♪)

底砂のサンゴ砂を入れて、水中モーターで水を回します。

そして、魚の隠れ家になるサンゴ枝と土台をいれたのが↓の状況です。

最後に比重の微調整をして、2~3日して水が落ち着いてから、巻貝と海藻を入れます。

海藻は比重の違いで若干ダメージを受けたようですが、すぐに新芽が伸びてきました。

翌日も、↓のように新芽が伸びています。大きな葉っぱはダメージで半分ほど溶けていますが。

こんな感じで、1週間ほどは順調に海藻の新芽が伸びていましたが――

 

旅行から帰ってきたら、海藻が枯れてました……otz

そう、4日程の旅行から帰ってきたら、海藻が枯れて、ばらばらになっていました……。そして始まる、茶ゴケとの闘い(笑) 水槽内のバクテリアが少ないこともあり、水道水に含まれるケイ素を養分にする茶色のコケが、水槽内に徐々に生え始めました。

 

採集した巻貝を投入します。茶ゴケが激減です♪

濾過槽を追加しても、茶ゴケが大量に生えてしまったままの水槽。このままでは見た目が悪いので、生物兵器を水槽に投入します。

親友家族と一緒に採集した、巻貝達(スガイ、アマオブネガイ等)です♪

↓10匹程を水合わせをして、水槽内に放ちました。

すると一晩で、↓のような感じに!

↑前面もスガイが綺麗に食べています。

さらに、もう一日経つと↓かなり綺麗になりました♪

↓アクリル水槽で掃除がしにくい「底砂との境目」もスガイ達がきれいにしてくれます。

(アクリル水槽では、スクレーパーとアクリル面の間に砂が入ると、簡単に傷が付きます。スガイを入れておくと、傷を付けずにメンテナンスをすることが可能です♪)

なお、↑朝方と夕方、巻貝は活発に動いているようです。

巻貝を入れる前後と経過を、写真を並べて比較してみたいと思います。

……分かってはいましたが、もう巻貝達は手放せませんね。もうちょっと早く、採集に行けばよかったなと感じました(笑)

 

まとめ:2023年の海水魚飼育には、アクリル水槽4mm板が廉価でお勧めです♪

さて、ここまで海水魚水槽の立ち上げ1ヶ月の様子を紹介してきました。本当にざっくりとした紹介ですが――

①海水魚水槽には、漏水対策として「アクリル水槽」がおすすめ。
②板の厚みは4mmで充分。(2023年のメーカー品に限る。粗悪品に注意!)
③茶ゴケ対策は、巻貝を!

――ということはお伝え出来たかなと思います。

 

特に、アクリル水槽の購入で迷っている方は徳留アクア工房までお問合せ下さい。今回使用したアクリル水槽や姉妹品(サイズ違い)を、メーカーから取り寄せて、販売することも可能です♪4mm板ですが、目視では「たわみ」を判別できないくらいのお得な製品です。

今回の60㎝水槽と同じ製品は2023年5月10日時点で、納期と在庫状況にもよりますが、水槽のみでは27,000円~34000円で販売が可能です。メーカーに在庫が有れば、鹿児島市近郊であれば、納期は4日~1週間で対応ができます。(在庫が無い場合には、2週間~4週間となりますので、打ち合わせさせて下さい)

また、鹿児島市近郊であれば、当工房スタッフが水槽を直接配送することも可能です。その他、お勧めのLEDライトやフィルターとのセット販売も可能ですし、もちろん5mm板や6mm板を使った製品も取り寄せが可能ですので、気になられましたらお気軽にお問い合わせください。

それでは、今後も海水魚水槽の経過はちょくちょく報告したいと思います。

また次回の記事でお会いしましょう!