室内での水槽飼育に向いている、変わりめだかの種類について(鹿児島市・徳留アクア工房)

先日、変わりめだか水槽の新規設置をしました。

60センチのスリム水槽で、変わりめだかと一緒に水草を楽しむことができる水槽です。カラフルな変わりめだかを楽しむことが出来るように、水草もメリハリのある色になるようにチョイスしてみました。

(使用水草:ロタラインディカ/ミクロソリウム)

そこで今回の記事では、「水槽飼育に向いている変わりめだか」について、書いていきたいと思います。基本的には、屋外で飼育を楽しむ変わりメダカですが、もちろん室内でも楽しむことができるからです。

色々な品種がある変わりメダカですが、特におすすめの品種がありますので、(徳留アクア工房の独断とこだわりで)紹介していきたいと思います♪

 

はじめに・変わりめだかの水槽飼育について

色々な品種がある変わりめだか。基本的には、屋外で太陽光に当てながら飼育すると、より濃い色を楽しむことが出来ます。

黒い品種はより黒く。赤い品種はより赤く。メダカ本来の色を楽しむことができるのが、屋外飼育のメリットです。

でも、そんなめだか達を飼育していると「室内でも楽しみたい」と思うことがあります。また、めだか達を「横から楽しむ(鑑賞する)ことがしたい」と感じることもあります。

そんな場合に、水槽での飼育にチャレンジしてみて下さい。

 

水槽飼育におすすめのメダカの品種

変わりめだかは色々な品種がありますが、水槽飼育に特におすすめの品種がいます。

太陽光が当たらなくても、体の色の劣化が少なかったり、面白い体型をしていたりという品種です。

それでは、具体的に見ていきましょう!

おすすめその1:ダルマめだか

ダルマめだかは、上から鑑賞しても可愛いですが、横から鑑賞しても可愛いです。金魚のような短い体型は、見ているだけで癒されます。

おすすめその2:みゆきめだか

銀色の体色をしているみゆきめだか。

彼らは屋内飼育でも、銀色が劣化するようなことはほぼありません。室内でも、その銀色の輝きで飼育者を楽しませてくれます。

おすすめその3:ひれ長めだか

徳留アクア工房では飼育していないのですが、「ひれ長めだか」という、ヒレの長い品種も水槽飼育に向いています。

その名前の通り、長いひれを優雅になびかせて、とても涼しげな雰囲気を見せてくれます。

おすすめその4:原種のニホンメダカ

ちょっと変わりめだかとは外れてしまいますが、原種(品種改良の元になった本来の種)である、二ホンメダカも水槽飼育に向いています。

水草を多めに植えた水槽で飼育すると、水草の緑がとても引き立ち綺麗だからです。品種改良されていない原種だからこそ楽しめる、自然な水景を楽しむことが出来ます。

 

変わりめだかの水槽飼育の注意点

変わりめだかの水槽飼育では、少し注意したいことがあります。それは次の5つのポイントです。

①ライトなどで光をあてる。
②直射日光をなるべくあてない。
③水槽台は丈夫なモノを使う。
④水替えは1/3程度を目安に行う。
⑤フィルター(水の循環装置)の水流は弱めに。

①ライトなどで光をあてる。

室内飼育では、水槽が暗くなりがちです。そこで有効なのが水槽用のLEDライトなどの照明器具。

水草の育成に有効なだけでなく、毎日同じ時間に点灯と消灯を行うことで、メダカの生活リズムを作ることが出来ます。また、照明はエラぐされ病などの予防にもつながります。

なお、メダカは日照時間が12時間以上ないと、卵を産んでくれません。繁殖を狙いたい方は、注意してあげて下さい。

②室内飼育では、直射日光をなるべくあてない。

屋内飼育では、水温が上昇した時に「熱が逃げにくい(=飼育水がお湯になる)」ため、直射日光にあてないほうが良いです。

その一方で、屋外飼育では(徳留アクア工房では)直射日光をどんどん当てて飼育しています。水温を上げるためであったり、メダカの体色を上げるためであったり、繁殖を狙うためであったり――太陽光をメダカにあてることでとても良い効果があるからです。

またグリーンウォーター(青水)と呼ばれる、植物系の微生物が繁殖した水などは「メダカの稚魚の餌にもなる」「メダカの病気を予防する」と言われています。

しかし、直射日光を当てることで「水温が上昇しすぎる」ことを心配される方も居ます。ただこの水温上昇への対策は、飼育容器の種類や置き場所、周囲の環境などで条件が違ってきます。

例えば「都会のビルの屋上で、風通しが悪く、トロ舟などの温度変化を受けやすい容器で、コンクリートの上に直接飼育容器を置く場合」と「田舎の一軒家の庭で、風通しが良く、発泡スチロール箱などの断熱効果が高い容器で、土の上に飼育容器を置く場合」では、水温の上昇の仕方が大きく違うのは、イメージできるかと思います。

つまり、屋内でも屋外でも「飼育する環境に合わせた、めだかの飼い方」をすることが大切です。

③水槽台は丈夫なモノを使う。

水の入った水槽は、見た目以上に重たくなります。例えば、60センチ×20センチ×30センチの水槽の場合、30L以上の水が入りますし、底砂やフィルター、水槽本体の重さなどを考えると40㎏くらいにはなってしまいます。

そのため、水槽台は丈夫なものを使う必要があります。水槽を置いても壊れることが無く、地震が来ても倒れることが無く、水に濡れても大丈夫な台です。

具体的には「水槽専用の台」が販売されていますので、それを購入するのが一番です。色々な製品があり、価格もデザインも選ぶことができます。なお、慣れてきたら自分で水槽台を自作することも可能ですが……これはまた別の機会に紹介できたらと思います。

④水替えは1/3程度を目安に行う。

水槽の水替えは、1/3程度を目安に行います。一気に全部の水を替えてしまうと、水質の急変(メダカにダメージを与えてしまう)に繋がるからです。

また、水槽内で老廃物などを分解してくれているバクテリアや微生物にもダメージを与えてしまい、飼育水が白色に濁る原因にもなります。

⑤フィルター(水の循環装置)の水流は弱めに。

フィルターの水流を弱めにする理由ですが、メダカはもともと水の流れのゆるい小川や田んぼ、水辺の植物が生い茂る浅瀬などに生息している魚です。そのため、ずっとひれを動かし続けないといけないような(体力を消費する)水流は苦手としています。

目安としては、「メダカが水流に向かって頭を向けて、尻尾を早く動かしているような場合」には、水流が強すぎるかもしれません。

もちろん、水槽内の一部であれば大丈夫なのですが、水槽全体が渦を巻くように流れが速いと、メダカがつかれてしまって弱る原因となります。

対策としては、流木などで水の流れを弱める、ガラス面に水流があたる(水流が弱まる)ようにフィルターの向きを変える、小さめのフィルターに買い替える(最終手段)などで対応します。

なお、少なめであれば「フィルター無し」でもメダカは飼育することができます。その場合には、こまめに水を替えてあげて下さい。

まとめ・変わりめだかの水槽飼育について

最後にまとめです。

変わりめだかの水槽飼育は、ちょっとしたコツを押さえれば、とても簡単に楽しむことが出来ます。

今回紹介した品種や飼い方を参考に、ぜひ変わりめだかの水槽飼育にチャレンジしてみて下さい。屋外飼育とはまた違った変わりめだかの魅力を感じられること間違いなしです♪