ゴールデンアカヒレを小さなボトルで飼育しよう!(ボトルアクアリウム)
ゴールデンアカヒレという熱帯魚を知っていますか? コップのような小さな容器でも飼育することができる上に、熱帯魚なのにヒーター(加温装置)が要らない「お魚飼育の入門向け」の小魚です。
でもでも、入門向けと言ってもその魅力は無限大! 小さな容器や水槽の中のレイアウト(デザイン)次第で、お部屋や机の上の立派なインテリアになってくれます。
そんなゴールデンアカヒレと水草のセットを、徳留は鹿児島市の「せきよしの物産館」に出荷していますので、今回はゴールデンアカヒレについて詳しく紹介していきたいと思います。
ゴールデンアカヒレがおすすめの理由
ゴールデンアカヒレは、元々は中国に棲息していた「アカヒレ」の改良品種です。
そのため、正確には熱帯魚ではなく「温帯魚」と呼ばれます。冬でもヒーターが要らない(元気な)理由は、日本と同じ温帯に棲む魚だというところにあります。
また、アカヒレは要求する水中酸素量が少ないため「小さな容器で飼育できる」という特長も持ちます。
そして、とても丈夫で長生きする(上手に飼育すれば4~5年生きる)というのも、大きな魅力です。
「ボトルアクアリウム」や「コッピ―」という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、冬でも保温用のヒーターが不要で、要求酸素量も少ないアカヒレやゴールデンアカヒレは、本当にボトルアクアリウムに向いている魚なのです。(逆に言うと、冬に観賞魚用のヒーターで保温が必要な『ベタ』や『ネオンテトラ』は、お手軽に飼育できるのですが――夏のボトルアクアリウムに限定されてしまうと言えます)
なお、⇓原種のアカヒレも渋い味わいがあっておすすめですので、チェックしてみて下さい。
ゴールデンアカヒレの日常の管理
ゴールデンアカヒレの日常の管理は、「置き場所の管理」と「コケ取り」と「餌やり」です。
大きな水槽では水が多くて移動するのは大変ですが、小さな容器やコップで飼育できるゴールデンアカヒレは、その日の気分で置き場所を色々と変えることが出来ます。
昨日はリビングのカウンターの上、今日は仕事部屋の机の上、明日はお風呂場……その日の気分で、容器を移動することが出来るのはボトルアクアリウムの特権ですから。
なお、容器の置き場所で注意したいこともいくつかあります。例えば――
①直射日光のあたる場所には置かない
⇒水温が急上昇して、水がお湯になることがあるため。水草の光合成も考えると、明るい室内で育ててあげるのがおすすめです。
②パソコンや電化製品の周辺、不安定な場所はなるべく避ける
⇒フタが出来る容器なら多少は安全ですが、コップなどの蓋が出来ない容器で飼育する時には、水が零れるリスクも想定しておきましょう。猫や犬などのペットが容器を倒してしまうということもあり得ます。
――ということに、注意してあげて下さい。
ちなみに、ボトルアクアリウムでは水中にコケ(藻の仲間)が生えることが良くあります。見た目が良くないので小まめに掃除をするのが一番ですが……めんどくさくなってしまうのが人間という生き物。
せっかくのボトルアクアリウムを綺麗に維持するために、「巻貝(レッドラムズホーン)」を1~2匹、容器の中に入れておいてあげましょう。綺麗にコケを食べて除去してくれます。(コレ、本当におすすめですので……ゴールデンアカヒレを購入する時には、レッドラムズホーンも忘れずに購入することをお勧めします)
ゴールデンアカヒレの餌は、熱帯魚用の人工飼料や金魚用の人工飼料なら、どの製品を選んでも大丈夫です(餌食いは良好です♪)。口に入るサイズなら、顆粒でもフレークでも元気に食べてくれます。
餌の量の目安は、飼育しているアカヒレの「頭の半分~1/3くらいの量」です。与える量が多いと食べ残して水が汚れる(最悪、魚が全滅する)原因になりますので、最初は「少なめかな?」と思う量から餌をあげて下さい。(なお、餌が少ないとアカヒレは痩せてきます。その場合には、1日2回~3回餌を与えるなど、小まめに餌をあげて下さい。1度にたくさん与えると、食べ残して水が汚れます)
なお、アカヒレ専門の餌も販売されていますので、お好みに合わせてチョイスしてみて下さい。
ボトルアクアリウムの水替えの方法
餌を与えすぎて水が汚れてしまったり、普通に飼育していて2週間程過ぎてきたら……水替えにチャレンジしてみましょう!
ボトルアクアリウムは、水量が少ないため水替えをするのに少しだけコツが必要です。とはいえ、コップなどを使って手軽に水替えをすることが出来ますので、次のことに気を付けて挑戦してみて下さい。
①水替えは、カルキを抜いた水道水を使う
⇒水道水の中には、殺菌用の塩素(カルキ)が入っています。「熱帯魚用の中和剤を使う」か「コップに水を入れて丸1日放置する」かして、水替えをする前に水道水のカルキを抜いておきます。なお、ミネラルウォーターは水の硬度が高く、アカヒレの身体に優しくないため使用しない方が無難です。
②スポイトなどを使って、水底のフンやごみを取り除く。
⇒小さな容器で飼育していると、水底のゴミが気になりがちです。水替えの時に、ちゃちゃっと取り除いておきましょう。なお、100均で大型のスポイトが売っています。安くて手軽で、おすすめです♪
③100均のトレーなどを容器の下に敷いて、容器にカルキを抜いた水をゆっくりと注ぐ(溢れさせる)
⇒丸ごと水を捨てるよりも、半分ずつ混ぜるようなイメージで水を入れてあげます。なお、トレーを敷いておくのは「魚が流れ落ちるのを防ぐため」です。直接、水道の洗面台などで水替えをして……そのまま流れて行くような事故を防ぐことが出来ます。
④容器の外をタオルで拭いて、終了です
⇒ガラス容器に水が付着していると、周囲が濡れるだけでなく「水垢」が白くついてしまいます。タオルで拭くことで予防できますので、水分はきちっと取り除いておきましょう。
ゴールデンアカヒレの秋~冬の管理方法
基本的には、明るい室内で管理します。
水温が低いことから消化も穏やかになりますので、餌は1日1回が目安です。
水面に氷が張るような状態でも生きていることは可能ですが、餌食いが悪くなりますので、氷が張る時期に屋外飼育をすることはおすすめできません。
ゴールデンアカヒレの春~夏の管理方法
基本的には、温かい季節も明るい室内で管理します。
脱走防止をすることが出来るのであれば、ビオトープなどで飼育するのも楽しいです。(屋外で飼育すると、室内で飼育するよりも早く大きくなる傾向があります)
水温が高い時期には、餌は朝夕2回あげても良いです。餌の量や回数が少ないと、少しずつ痩せてきますので、よく観察してあげて下さい。
しめ切った部屋では、水温が35度を超えるような場合もあるかと思います。――が、ゴールデンアカヒレはとても丈夫な魚なので、「じわじわと水温が上がる(季節的なもの)」なら普通に元気にしています。でも、直射日光だけには注意してあげて下さい。
ゴールデンアカヒレの飼育方法・まとめ
ここまで、ゴールデンアカヒレの飼育方法について紹介してきました。
「小さな容器で飼育できる」「とても丈夫」「冬でもヒーターが要らない」「長生きする」――という、良いことずくめのゴールデンアカヒレ。ぜひあなたも飼育にチャレンジしてみて下さい。
せきよしの物産館でも「ゴールデンアカヒレ」+「水草」だけのシンプルセットの他に、「ゴールデンアカヒレ」+「コケ取りの巻貝(レッドラムズホーン)」+「水草」+「飼育容器」のフルセットで販売している商品がありますので♪