(水槽設置の基礎知識①:はじめに)我が家には何センチまでの水槽が置けるのかな?など

鹿児島県鹿児島市で、デザイン水槽設置やアクアリウム&テラリウム水槽のメンテナンス(熱帯魚やメダカ水槽などの掃除代行)をしている徳留アクア工房。もちろん自宅兼事務所の建物内や庭などにも、たくさんの水槽を設置しています♪

ガラスの水槽だけで120㎝~30㎝の水槽が合計18本程、庭のメダカや金魚の繁殖容器は50個程、小型の生物や虫類向けの飼育ケースは20個からは数えていないです(笑)

なお、具体的には120㎝水槽やトロ舟で錦鯉や金魚を屋外飼育したり、90㎝水槽で水草レイアウト水槽やメダカ水槽を作ったり、60㎝水槽でアクアテラリウムの苔水槽を作ったりしています。

また、水槽内でイモリを泳がせたり、室内で苔や食虫植物の栽培をしてみたり、小型のイモリ繁殖用水槽棚を制作していたりと、ちょっと変わった飼育方法や栽培方法もチャレンジ中です(笑)

このような感じなので事務所にある水槽だけでも日々、色々な変化があります。が……ふと「ぜんぜん水槽の魅力を紹介できていない!」と今更になって気付きました。なので、少しずつですが「生き物が棲む水槽の良さ」や「水辺の生物の魅力」を皆様に伝えていきたいと思っています。

 

例えば――

「自宅や店舗に、水草が茂った水槽を置きたい!」

「カラフルな熱帯魚が水草の中で活き活きと泳ぐ、綺麗なレイアウト水槽で癒されたい♪」

「イモリやカエルといった両生類を、自然の植物と苔のある空間で元気に飼育してみたい!」

「藻類やコケの蔓延らない、綺麗な水槽を維持するコツを知りたい」

――という方々に「徳留アクア工房が提供できる水槽」をイメージしていただく為にも、サンプルになる水槽の情報は発信しないといけないなと。

そのため、今後は定期的に時間を作って、徳留アクア工房の水槽を紹介したいと思います♪ 今後も、スペースを確保しながら繁殖用の水槽やケースを増やしていく計画ですし!!

玄関に水槽がある生活 ~何センチまでの水槽が家に置けるかな?~

例えば――

↑こういう水槽も、玄関の空きスペースに1つ置くだけで空間が楽しくなります。設置に必要なスペースは「横幅70㎝、奥行き35㎝、高さ140㎝ほど」です。

 

なお、水槽のサイズは下が60㎝規格水槽(60㎝×30㎝×36㎝:重量約60㎏)で、上が60㎝スリム水槽(60㎝×20㎝×30㎝:重量約40㎏)になります。水槽台や機材なども合わせた重量は、水槽2本合わせて110㎏前後にもなります。一般的な成人男性でも、1人で持ち上げるのは難しい重さですね。

 

但し、戦後の建築基準法に基づいた一般的な住宅であれば、「60㎝水槽×2本までであれば、2階や3階でも問題なく設置できる」のが60㎝水槽になります。60㎝規格水槽2本と水槽台に中身が入ったとしても、140㎏前後の重さになりますが、水槽を置いたことで床が抜けたり、家が歪んだりすることは原則としてありません。60㎝水槽2本で床が抜けるのであれば、大人が3人密集する(60㎏×3人=180㎏)だけでも危険ですから。

しかし、90㎝規格水槽以上になると、中に入る水量が増える(水量が154L以上になり、総重量は1つの水槽だけで180㎏程。2台置きすると400㎏前後になる)ので木造の2階以上には置かない方が良いです。置くにしても、アクアテラリウム(水を半分以下にして、陸地を作る)にするなどの工夫が必要だと私は考えます。

逆に、鉄骨の建物や木造でも床の補強(建築後に一部だけの工事も可能)をしてあれば、90㎝規格水槽以上の水槽を置くことができます。120㎝水槽でアロワナを飼育したり、180㎝水槽で水草の広大な森を作ったり――何だか、想像するだけでも夢が広がりますね♪

ちなみに、熱帯魚水槽やテラリウムの導入費用は徳留アクア工房の場合(全部コミコミで)、3500~1万円(小型の苔テラリウム水槽:近日、当店WEBショップで全国通販可能)~だったり、3~7万円(LEDライト付きの60㎝熱帯魚水槽や水草育成水槽:当工房でのセット販売や設置が可能)~だったり、15~25万円を超える(機材も中身もデザインも妥協なしで気合入れて揃えると、水槽だけで20万円とかがあり得ます。高級メーカーのADAだったり、150㎝以上のアクリル水槽のオーダーメイドだったりすると天井知らずです。もちろん、当工房での取り扱いも可能です!)という様子で、本当に大きく変わってきます。

 

予算に合わせる、目的に合わせる、飼育したい生き物や水草に合わせる――などなど、「無理をしないこと」が趣味は長く続けるコツだと思います。メダカやグッピーを水槽で飼育していて、飼育疲れ(子どもの魚が増えすぎて……水槽がだんだん増えていき……餌や水替えなどの飼育に疲れてしまう……)から水槽という趣味をきっぱり辞めてしまう方も最近多いようですので。水槽という趣味は楽しくて癒されるものなので、本当にもったいないです。

 

とはいえ、徳留アクア工房では「水槽や生体の無料引取り」もしていますので、ご希望がある時にはお気軽にお声掛けください。例えば、「いらなくなった水槽を中身も含めて丸ごと引取る」のも可能ですし「生き物だけ引き取る」のも可能です。

引き取った生き物や機材は、状態を整えてから、WEBショップなどで次の飼育者に引継ぎ(引き取り品として格安で販売したり、イベント等のプレゼントにしたりなど)します。

――って、いけませんね、話が脱線してしまいました!! ひとまず今回は、「我が家には何センチまでの水槽が置けるのかな?」というテーマで紹介することがメインでした。話を元に戻しましょう♪♪

水槽サイズと水量&設置後の重さの目安について

ここまでの話で「一般的な木造住宅では、60㎝規格水槽2本までなら2階でも大丈夫!」「90㎝水槽を超えると1階じゃないと不安」「120㎝水槽以上のサイズは、木造1階なら補強しないと怖い」――という紹介をしました。

 

ちなみに、具体的な水量や重さをここで一覧にしたいと思います。(なお、水槽台で2段にしたり3段にすると、その分重量も増えます。また、水槽台の重量もより重たくなります)

★ ★ ★

=水平な場所なら手軽に置ける水槽です=

30㎝水槽未満(30㎝×20㎝×20㎝未満):12L前後→15㎏未満(底砂や機材含む。以下も同様)

30㎝キューブ水槽(30㎝×30㎝×30㎝):27L前後→35㎏程度

60㎝スリム水槽(60㎝×20㎝×25㎝):30L前後→35㎏程度

 

=専用の水槽台が必要です=

60㎝規格水槽(60㎝×30㎝×36㎝):60L前後→70㎏程度

90㎝スリム水槽(90㎝×30㎝×30㎝):80L前後→95㎏程度

 

=木造では1階に置いて下さい=

90㎝規格水槽(90㎝×45㎝×45㎝):160L前後→180㎏程度

120㎝スリム水槽(120㎝×30㎝×30㎝):110L前後→130㎏程度

 

=床の補強が必要な場合もあります=

120㎝規格水槽(120㎝×45㎝×45㎝):250L前後→280㎏程度

120㎝規格水槽以上:280㎏~

★ ★ ★

こうして比べてみると、総重量が40㎏を超えなければ(60㎝スリム水槽まで)、場所を選ばずに置けそうですね。逆に60㎝規格水槽などでは「水槽専用の水槽台」が必須になってきます。

屋外では、「コンクリートブロックで土台を作り、水平を出したうえで板を置く」という方法もあります。まぁ、見た目があまりよろしくないのですが……費用がかからない一つの方法ではあります。

 

↓錦鯉の120㎝水槽と90㎝メダカ水槽での設置例。土台はコンクリートブロックで、目隠しに100均のすだれを使っています。

 

水槽台の選び方

なお、室内に置く水槽の場合、水槽台は60㎝なら4500円程(シンプルな鉄フレーム台)~1万5000円程(家具調のリビングに似合いそうな台)まで色々とありますので、徳留アクア工房での取り寄せ注文の場合でも色々と選べます。(色、サイズ、用途、雰囲気など)

 

その他、自作やオーダーメイドという方法もあります。

しかし、完全に木工素人の自作は「強度計算+木材の曲がり」に注意する必要がありますので、リスクもあります。まっすぐ設計したのに、木材が歪んでいる……とかですね(泣)

そういう意味では、プロの水槽屋さんや建物の本職の大工さんに頼むのが一番だと思います。当工房でも、大工さんの手配が可能な場合がある(大工さんの繁忙期はNGですが)ので、オリジナルの水槽台が欲しい方はご相談下さい。

 

ちなみに、私がお勧めする60㎝の水槽台は「ニッソーのグレーの鉄フレーム水槽台(2段置き)」です。廉価な水槽台にしては色がおしゃれ(他メーカーのように真っ黒ではない)ですし、組み立てもしやすく頑丈です。また、湿気がこもりにくい構造になっているので、夏場の高水温対策や蒸れ予防にも効果的です。

↓コレです。色々な水槽に使っています♪

↓60㎝のワイド水槽(高さが36㎝→40㎝になった水槽。迫力が増します!)にも使用可能です♪

ちなみに、ちょっと高級な家具調の水槽台も格好いいですよ。古い水槽台ですが、我が家の玄関にも90㎝用の水槽台が鎮座しております♪

番外編:木造住宅でも水槽を3段置きにしたい!!

生き物の飼育歴が長くなると、どんどん水槽が増えていきます。我が家にも18年物や20年物の水槽が現役で活躍していたりします(笑) そんな中、水槽の置き場所が無くなっていくという問題がありまして……「水槽台が2段では物足りない!!」と感じるようになります。

 

――とはいえ、60㎝水槽でも総重量が70㎏になります。2段重ねると140㎏。3段重ねると……木造では1階でも床が抜けそうですね(泣)

 

でも、諦めるのはまだ早いです!! 業務用のスチール棚の中には「板の耐荷重120㎏や70㎏」などというモンスター棚が存在します。それを活用しつつ、棚の中に置く水槽を「アクアテラリウム」や「コケリウム」にする(水量を減らして総重量も減らす)ことで、夢の水槽の3段置きが2階でも実現可能です!!

 

ごにょごにょ……(木造住宅で、60㎝水槽を満水にして3段置きする方法?? いや、それはちょっと止めときましょう……熱帯魚屋さんをするのでなければ、床が抜ける原因になりますよ……。2段置きの水槽台を複数置くことで、重量を分散して、満足しましょう♪)

 

↓実際に、工房の「コケリウム育成水槽スペース(めっちゃ製作途中!)」はこのような感じです。

制作中なので、かなりごちゃごちゃしていますし、節電用の覆いがあるので見た目もアレですが……。横幅90㎝の棚の一番下に「物入れスペース」があり、2段目に50㎝と40㎝の水槽が(記事製作時2022/12/27時点では)3つ並びます。水草用LEDが吊り下げられていますので、水草も植物も活き活きと育っています。

下から3段目は今後90㎝幅の水草育成LEDを設置して、小型のコケリウムを保管する場所にします。

最上段は、「フレームレスの60㎝規格水槽を縦置き+アクリル板で防水加工&通気加工&扉づけ」して、イモリの棲むコケテラリウムを制作する計画(画像では1個ですが、もう1個同じものを追加予定)です。自作なので給排水装置も組み込めます。

 

普通に購入すると4万円くらいする60㎝×30㎝×36㎝の飼育ケージが、比較的廉価で自作できますのでお得ですし、給排水装置や通風の調整板を自由に組み込めるので、飼育もメンテナンスも楽になります♪

(この60㎝水槽のテラリウム改造キットは、給排水装置も含めて、WEBショップで販売したいと考えています。一般的に流通しているケージを買うよりも安くなるように準備していますので、お楽しみに♪)

まとめ:我が家には何センチまでの水槽が置ける?

今回は、「我が家には何センチまでの水槽が置ける?」をテーマに紹介をしました。

木造かコンクリートか? どんな生き物を飼育したいか? 予算はいくらくらい? ――などによって水槽のサイズや中身が変わってきます。ご自身の楽しみたい水槽に合わせて、水槽サイズも検討してみて下さい。

また、水槽の設置に慣れている人は「飼育したい生き物をイメージすること」で、必要な水槽のサイズや機材の予算も分かります。「こんな生き物を飼いたいのだけれど……」と相談いただければ、お見積りも無料で致しますので、ぜひご相談下さい。

「最初は、必要最低限で大丈夫」「水草の森で泳がせたい」「色々な魚と混泳させたい」「繁殖にチャレンジしたい」などなど。お客様のニーズに合わせた提案をいたします♪

熱帯魚、日本の魚、甲殻類、イモリやカエル、コケリウム、アクアテラリウム、テラリウムなどなど。鹿児島の水槽セッティングやメンテナンス、水槽レイアウトやデザイン水槽の設置などは「最初の水槽購入準備~最後の水槽引取りまで」徳留アクア工房にお任せ下さい♪

なお、設置する水槽の事例として、色々な水槽のサンプルがあった方がイメージが湧きやすいかと思います。今後、徳留アクア工房で制作したり、紹介ができる色々な水槽も記事にしていきたいと予定しています。

例えば今回の記事内に出てきた「90㎝の水草水槽」や「60㎝アクアテラリウム苔水槽」、「60㎝スリム水槽アクアテラリウム」なども作り方やメンテナンス方法もふまえて、順次紹介していきます。

また、元気に水草や生体を育て飼育するための「水草キープ水槽」や「熱帯魚のキープ用水槽」、「イモリの繁殖用水槽」なども、おいおい紹介していけたら良いなと考えております。

今後とも、徳留アクア工房をよろしくお願いいたします♪

↑植物育成用の水槽の画像。60㎝規格水槽の中で、半分だけ水を入れたアクアテラリウム状態で、食虫植物やミズゴケ、水草の水上葉などを育てています♪ デザイン水槽の設置の際に、水上の陸地部分に使用する素材になります♪