鹿児島も「めだかの繁殖の季節」が始まっています! モノアラガイ(タニシ)の水槽混入にはご注意を

鹿児島は「めだかの繁殖の季節」に入りました!

当工房のある鹿児島市では、2020年3月13日現在、めだかの繁殖の季節が始まっています♪

本日も、ダルマめだかの飼育容器で親魚が卵を産んでいました。

暖かい日の午前中~14時頃に、飼育容器をそっと覗くと、産卵行動をしている様子が観察できます。

 

モノアラガイ(タニシ)の水槽混入にご注意を

さてさて、今回の記事の本題ですが……メダカの飼育をしていると、どこからともなくやってくるヤツがいます。

そう、モノアラガイやサカマキガイと言った、通称「タニシさん」です。

彼らは「水槽内のコケや残った餌を食べてくれる」という働き者でもありますが、水槽内で卵を産んで増えてしまうと厄介者にも変わってしまいます。適度な数なら有益なのですが、増えすぎると変わってしまうのです。

※なお、下の写真は「モノアラガイ」になります。サカマキガイとよく似ていますが、サカマキガイは左巻き(貝殻の巻き方が逆)になります。いずれにしても、水槽内でかなり増えてしまうことがあります。

彼らは、泳いでいるメダカやエビを食べてしまうことは無いのですが、増えすぎると「めだかの卵を齧ってしまう」のと「見た目が良くない」のと「とある理由」にて、少しだけ注意してあげて欲しい存在になります。

とある理由とは、「何らかの理由で水質が悪化した場合、タニシが連鎖的に死んで、水質を大幅に悪化させてしまう=めだかの大量死につながる要因になる」ということです。

特に、モノアラガイは「水質の悪化に強い&限界まで大量に増える巻貝」なので、増えてきたら適度に間引いてあげる(可愛そうですが、取り除いてぷちっとすること。我が家では庭の植物の肥料にしています)ことが大切です。

適度に間引くことをしないと、いつか水質の大崩壊が起こりかねません。(もちろん、水替えを定期的にしている容器では、水質の大崩壊は防ぐことができます。――が、放置気味の飼育容器で増えた場合には、夏場とかはかなりヤバめなことになりかねないです)

そのため、メンテナンスが忙しくて難しい方は、最初から飼育容器内にタニシを入れない(増やさない)ほうが、めだかの飼育容器を管理するには楽かもしれません。

 

モノアラガイ(タニシ)さんの水槽混入経路

そんなメダカの飼育容器の厄介者にもなりうるタニシさんですが、彼らの侵入経路は主に2つです。

◆1つ目は、「水草」からの混入。

◆2つ目は、「飼育水や飼育用の砂利など」からの混入。

この2つが、大抵の混入経路になります。

 

水草からのタニシの混入

なお、当工房で販売する浮草(フロッグビッド)にも、「小さなモノアラガイの子ども」が混入してしまう時があります。なるべく気をつけて、なるべく取り除くようにしているのですが……どうしても入ってしまうのが現状。

モノアラガイ(タニシ)を水槽内で増やしたくない方は、水草(浮草)を入れる時に、よく水草を見て彼らがくっついていないかを確認してみて下さい。

水草用の塩分や塩素などの薬品を使った「巻貝やゲジ・プラナリアを撃退できるお薬」も熱帯魚ショップなどで販売されていますが、巻貝は目視で退治するのが一番確実です。(殖やすつもりが無ければ)小さなうちに、増えないうちに、ぷちっとしておきましょう。なお、ぷちっとした後は、メダカが餌にして食べてくれます。

 

余談ですが、当工房で販売しているウイローモスやロタラなどは、水槽内で栽培しているのでモノアラガイの混入はありません。ただし、「ラムズホーン(レッドラムズホーン)」を水草水槽のコケ取り要員として入れているため、彼らの稚貝が混ざってしまうことがあります。

ラムズホーンは、モノアラガイのように大量には増えにくいので……メダカ水槽のコケ取りにも重宝します。水槽でメダカを飼育されている方は、ガラス面のコケ取りにもおすすめです。

↓ラムズホーンはこんな感じです↓

水草以外からのタニシの侵入

水草以外からも、タニシは侵入します。

新しい水槽や飼育容器でメダカを飼育する場合は、ほぼ問題ないのですが……飼育容器や砂利などを使いまわそうとしたときに、タニシの稚貝やたまごがくっついてきて、新しい飼育容器でも増えてしまうことがあります。

例えば、タニシの卵なのですが――次のように飼育容器にくっついているのを、見たことがある方もいるかと思います。

ちょっと見づらいですが、黄色っぽい楕円形のものが、全てタニシ(モノアラガイ)の「卵が複数入っている袋」になります。

1つの袋で10匹~の稚貝が生まれてしまうので、この写真内だけでも、かなり爆発的な稚貝が生まれてしまうことが伝わるかと思います。

基本的には、「タニシが大量発生した飼育容器からは、容器や砂は引き継がない」のが、一番シンプルな予防策です。

でも、プラ船などで1000円以上する飼育容器を処分するのは、なんだか残念ですしもったいないです。また、薬品などを使うのも、魚に影響が出てきそうで少し怖いですよね。

 

そこで今回は、誰でも簡単にタニシの卵を駆除できる方法をここでお教えします。

方法は簡単。

①飼育容器の水を抜く。

②飼育容器や砂利を綺麗に洗う。

③直射日光に当てて、2~3日、完全に乾燥させる。

――以上です。

モノアラガイの卵は、「ゼリー状の袋」に包まれていますので、完全に乾燥させることが重要です。完全に乾燥させてしまえば、水を入れても復活することはありません。砂や流木などを流用したいときも、カラカラに乾くように直射日光をガンガン当てて乾かしましょう。

なお、余談ですが……ベランダなどでメダカを複数の容器で飼育している場合、モノアラガイが(雨の日や夜などに)這い出して隣の水槽に移動することもしばしば発生します。モノアラガイを増やしたくない場合には、気をつけておいてくださいませ。

まとめ:鹿児島もめだかの繁殖の季節になりましたので……

まとめです。鹿児島もめだかの繁殖の季節になりました。

新しくめだかを飼われる方、知人やショップなどからめだかを譲ってもらう方、川などで天然のめだかを採取される方などなど……新しいめだか達との出会いの季節でもあります。

今回の記事で触れた「モノアラガイ(タニシ)さん」についても、少し意識してみて下さい。

増やしたいのか、増やしたくないのか。増やしたいにしても、ラムズホーンみたいな増えにくい巻貝が良いんじゃないか? あるいは、ミナミヌマエビなどのエビの方が良いのかもしれない?――などなど。

楽しくめだかの飼育と繁殖を楽しむために……ぜひ、頭の片隅にしまっておいてあげて下さいね♪

 

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