(海水魚の採集)採集ポイントの探し方+採集道具+梱包の仕方(淡水魚の採集も同様です)

海水魚の採集をしたい! 淡水魚の採集をしたい!ーーとなった時、初めての人は「何から始めたら良いか迷う」かと思います。

今回の記事では、魚の採集ポイントの探し方や道具の一覧、持ち帰るための梱包の仕方や注意したい法律について紹介していきたいと思います。

生き物採集と法律

まずはチェックしないといけない法律の話です。自然のなかにいるからといって、何でもかんでも採集はできません。

例えば、イセエビとかナマコ、アワビとかウニなど漁業権がガッツリ絡む生き物は勝手に採るとかなり高額の罰則があります。

天然記念物のイボイモリやオカヤドカリも許可のない採集はできません。

ブラックバスやカダヤシ、ブルーギルといった特定外来生物も規制や罰則があります。

最低限ーー遊漁券の有無、種の保存法、天然記念物、外来生物法、都道府県や市町村の条例、漁業権と漁具の規制、自然保護区の範囲内か?範囲内なら採集できる場所か?ーーなどを確認して、採集の規制(種類・場所・サイズ)の有無をチェックします。

特に危ないのは「天然記念物」「特定外来生物」「漁業権のある生き物」「遊漁券」「自然保護区」です。

原則、法律は知らなかったでは済まされませんので、念入りに確認してください。また「知らない生き物や植物を持ち帰る」のは違法になる可能性もあるのでおすすめしません。

Googleカメラなどで画像検索ができる時代です。必ず合法の範囲内で採集は楽しみましょう。

採集場所について(ポイントを見つける)

まず、採集ポイントの探し方ですがーー「Googleマップ」と「インターネット上の情報」であたりを付けます。

①採取したい生き物の習性や飼育難易度を知る(特別な保温や保冷が必要な場合も)

②生き物の分布域を知る(北限や南限、暖かい季節だけ採集できる種類も)

③自然保護区の有無と規制内容

ーーをチェックして、事前に飼育機材を準備して(できれば水槽もセットして水回しをして)おきます。

そして、足場や駐車場なども確認して、安全に合法的に採集できそうな場所を絞り込みます。

Googleマップのストリートビューや航空写真は、採集ポイントだけでなく駐車できるスペース(コインパーキング、無料駐車場、道路交通法に違反しないで停められる空きスペース)を探すときにも便利です。

また、インターネット上で「都道府県単位での採集ポイント」「魚釣りができる場所」などが情報収集もできるので参考にしていきます。

なお、曲者なのが都道府県と市町村の天然記念物と条例で保護されている動植物。

他県では採集が大丈夫でも、鹿児島県では天然記念物に指定されていて採集が違法な生き物だったり、生息地ごと保護されていたりというパターンがありますので、事前にしっかり調べて下さい。

調べる方法は「地域名+採集規制」とか「生き物名+規制」で出てきます。

例えば奄美大島+採集規制では、規制されている動物の一覧をネット上でも見ることができます。(環境省や鹿児島県のホームページを参照)

また、「自然保護区ではバナナトラップ禁止の場所もある(奄美大島とか徳之島とか特に)」「漁業権のある生き物は採ってはいけない(イセエビとか)」「うなぎやアユやヤマメには禁漁期がある」みたいに、生き物によっても細かいルールが違います。

また、私有地や立ち入り禁止の場所には入らないというルール、ゴミは捨てないでむしろ拾って帰るというマナーも大切です。

ルールやマナーが悪くて、立ち入り禁止になった釣り場も全国にたくさんありますのでーー1人1人が気を付けることが採集できる場所を未来に残すためには大切です。

これらを事前にしっかり調べることで、気持ちよく採集ができます。

狙った生き物を確実にゲットするためにも、将来にわたって採集と飼育を楽しむためにも、下調べは重要です。

採集道具について

まずは、採集道具として私が使っているものを一覧にしてみます。

・釣り竿&釣具

・たも網

・網付きバケツ(網があることで飛び出し防止になる)

・携帯エアーポンプ

・胴長か長ぐつ

・(可能な限り)救命胴衣

・スマホ&財布

・(早朝や夕方以降は)強力な懐中電灯

・飲み物&日焼け対策

・虫除けスプレー

・ごみ袋

・ゴム引き軍手

・クーラーボックス

・酸素詰めの道具(熱帯魚用の袋+酸素缶+輪ゴム2〜3本)

・着替えとお風呂セット(採集に熱中してると大抵、汗と水でドロドロなります。帰りに温泉入るのがおすすめです)

ーーなどです。生き物は釣りや網で捕まえる、素手で捕まえるなどします。

捕まえた生き物は、網付きバケツに入れて携帯エアーポンプをかけておきます。(夏場や冬場は温度変化も大きいので、適宜水を入れ替えて、酸欠や体温低下に対処します)

魚の梱包と移送方法(酸素と保温)

魚を持ち帰るにはーー「携帯エアーポンプをかけたまま持ち帰る」「酸素詰めして持ち帰る」ーーという方法があります。

例えば、半日くらいの距離かつ水温が急変しない環境を維持できる場合はエアーポンプをかけたまま持ち帰れます。

逆に「半日以上の距離」や「温度変化が怖い時期(夏場・冬場)」では、酸素詰めしてクーラーボックスに入れた方が安心です。

☆酸素詰めの方法

熱帯魚用のビニール袋が、Amazonやヤフオクやヤフーショッピングで売っています。

また、大きな袋が欲しいときはホームセンター(鹿児島県ではニシムタなど)で「業務用の厚手のごみ袋(45L.90L.120L)」が買えるので、それを2重にして使用します。

小型魚は熱帯魚用のビニール袋。錦鯉などの大型魚は業務用の厚手ごみ袋を私は使っています。

次に、酸素缶を薬局で購入します。登山用や運動用の酸素缶が1000円ほどで売っているのでそれを魚にも利用します。

魚を持ち帰るときに、新鮮な水と魚をビニール袋に入れて「空気:酸素:水=6:1:3」くらいの割合ーー袋全体では7割くらいに水と空気をつめて、余りはねじって折り曲げる感じーーで梱包します。

半日〜1日くらいであれば、空気と酸素はおおよその目分量で大丈夫です。酸素を入れたら、袋の口をねじって&折り曲げて、輪ゴム2〜3本で止めます。

(袋の口をねじって折り曲げないと、水が漏れることが有りますので注意。また、輪ゴム2〜3本にする理由は輪ゴムが切れた時に1本だけだと水漏れするため)

酸素詰め出来たら、クーラーボックスに入れて完了です。袋の角が潰れると「魚が挟まれて死ぬ」事があるので、注意しながらクーラーボックスにいれます。

(角が無い袋もあるので、心配な方はそれを選んで下さい。また、ごみ袋などではテープなどで事前に角を曲げておくと予防できます)

おわりに。採集は「楽しく始めて楽しく帰って楽しく飼う」までがセットです!

生き物の採集は、楽しく始めて楽しく帰って楽しく飼うまでがセットです。

どんなにいい生き物を捕まえても、どんなに高額な珍しい魚が捕れても、怪我や事故にあってしまったり、熱中症になったり、法律違反をしてしまうと楽しくは終われません。

事前の準備も採集ポイントでも、法律と安全に気をつけて行動してください。

また、持ち帰ったあとは生き物が元気に過ごせるよう、愛情をかけて飼育してあげてください。

採りすぎない(責任を持って飼育できる数にする)というのも採集では大切です。

最初は上手く飼えなくて死なせてしまうかもしれません。でも、生息地を知っていると「生息地に飼育環境を近づける」努力ができます。

自分で採った生き物を飼育するのは楽しい趣味にできますので、ぜひチャレンジしてみてください。